はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、東証スタンダード市場に上場しているリーダー電子(証券コード:6867)です。リーダー電子は、その名の通り、電子計測器と放送・業務用映像機器の専門メーカーとして長年の歴史と技術力を持つ企業です。
具体的には、テレビ局や映像制作会社向けの高精細映像モニタリング機器や、IP伝送対応の放送機器、さらには半導体開発や電子部品の品質管理に不可欠な高精度な電子計測器などを手掛けています。特に、放送業界のデジタル化や高精細化(4K/8K)の流れ、そしてIoTやAIの進化に伴う電子計測器の需要増に対応すべく、常に最先端の技術開発に取り組んでいるのが特徴です。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 49,300円(493円/株、単元株数100株)
- PBR : (連)0.53倍
- PER : (連)8.79倍
- 配当利回り(会社予想) : 3.04%
- 株主優待 : なし
- (2025年10月17日(金)時点)
その他の指標(2025年10月17日(金)時点)
- 前日比: -3円 (-0.60%)
- 前日終値: 496円 (2025/10/16)
- 始値: 496円 (09:00)
- 高値: 497円 (09:08)
- 安値: 492円 (10:45)
- 出来高: 3,600株 (11:30)
- 売買代金: 1,780千円 (11:30)
- 値幅制限: 416円~576円 (2025/10/17)
- 時価総額: 2,226百万円 (11:30)
- 発行済株式数: 4,514,301株 (2025/10/17)
- 1株配当(会社予想): 15.00円 (2026/03)
- EPS(会社予想): (連)56.06円 (2026/03)
- BPS(実績): (連)931.06円
- ROE(実績): (連)-5.66%
- 自己資本比率(実績): (連)70.7%
- 年初来高値: 844円 (2025/06/19)
- 年初来安値: 333円 (2025/04/07)
- 信用買残: 367,100株 (2025/10/10)
- 信用売残: 0株 (2025/10/10)
- 信用倍率: 0.00倍 (2025/10/10)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!今期予想EPSが黒字転換を見込んでいるから、業績回復期待と割安感に注目したいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBR0.53倍、PER8.79倍、配当利回り3.04%と割安感があり、自己資本比率70.7%と財務も盤石!直近は赤字だったけど、来期は黒字回復に期待できるぽん!
A. 成長性 : △
リーダー電子の成長性については、直近の業績がやや厳しい状況にあります。2024年3月期、そして2025年3月期も赤字予想となっており、ROEもマイナス5.66%と低迷しています。これは、市場環境の変化や設備投資の負担などが影響していると考えられます。しかし、会社予想では2026年3月期にはEPSがプラス56.06円と黒字転換を見込んでおり、ここからの回復に期待が集まります。
同社は、放送業界の4K/8K化やIP伝送への移行、そして半導体・電子部品業界における高精度計測ニーズの高まりといった、技術革新の波を捉えるための研究開発を進めています。特に、IoTデバイスの普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は、高機能な電子計測器の需要を後押しするでしょう。例えば、愛知時計電機(7723)のような企業もIoT計測器でDXを推進しており、リーダー電子も同様の市場機会を追求していると考えられます。
過去の売上や利益の推移を見ると、安定していた時期もありましたが、近年は変動が大きくなっています。今後は、新たな技術トレンドへの対応力と、それらを収益に結びつける事業戦略が成長の鍵となるでしょう。
B. 割安性 : ◎
リーダー電子の割安性は非常に魅力的です。PBR(株価純資産倍率)は0.53倍と、会社の純資産に対して株価が半分程度の水準にあります。これは、企業の持つ資産価値から見て株価が割安であると判断される指標の一つです。多くの企業がPBR1倍割れを意識している中で、この水準は特に目を引きます。また、PER(株価収益率)も8.79倍と、市場平均と比較して低く、利益水準から見ても割安感があります。
さらに、配当利回りも3.04%(会社予想)と高水準で、株主還元にも積極的な姿勢が見られます。業績が回復基調に乗れば、この割安感が是正され、株価上昇の余地があるかもしれません。PBR1倍割れの銘柄は、市場で再評価される可能性を秘めているため、この点は投資家にとって大きな魅力となるでしょう。電子部品関連の商社であるテクノアルファ(3089)もPBR1倍割れで高配当を維持しており、同様の割安感が注目されることがあります。
C. 安全性 : ◎
財務の安全性に関しては、リーダー電子は非常に優れています。自己資本比率は70.7%と極めて高く、これは会社の資産の大部分を自己資金で賄っていることを示します。一般的に自己資本比率が40%を超えれば優良企業とされる中で、70%を超える水準は盤石な財務基盤を物語っています。借入金が少なく、外部からの資金調達に依存していないため、景気変動や市場の不確実性に対しても強い抵抗力を持っていると言えるでしょう。
このような強固な財務体質は、今後の研究開発投資や設備投資、あるいはM&Aといった成長戦略を実行する上での大きな強みとなります。半導体製造装置の世界大手であるSCREENホールディングス(7735)のように、技術革新が激しい業界においては、安定した財務基盤が競争優位性を保つ上で非常に重要です。</リーダー電子も、この盤石な財務を背景に、今後の技術革新や市場の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指せるポテンシャルを秘めていると評価できます。


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