〇(5807)SWCC : 収益性改善と盤石な財務!EV・再生エネで成長期待も割高感

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、SWCC(旧:昭和電線ホールディングス)です。SWCCは、住友電工グループの一員として、電線・ケーブル事業を核に、エネルギー、情報通信、自動車、さらには医療や環境といった幅広い分野に貢献する製品やサービスを提供している企業です。

具体的には、電力インフラを支える高圧ケーブルや光ファイバーケーブル、自動車の軽量化に貢献する電線、産業機械向けの特殊ケーブル、さらには免震・制振装置や高機能ゴム製品など、社会の基盤を支える多岐にわたる製品を手掛けています。特に、再生可能エネルギーの普及やデータ通信量の増加、EV(電気自動車)の進化といった現代社会のトレンドに欠かせない技術と製品を提供しており、その技術力は国内外で高く評価されています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 1,105,000円(11,050円/株)
  • PBR : (連)3.70倍
  • PER : (連)20.44倍
  • 配当利回り : 1.81%
  • 株主優待 : なし

(2025年12月9日(月)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

収益性と財務の安定性は素晴らしいぽん!ただ、株価は年初来高値圏で少し割高感があるから、もう一歩下がるのを待ちたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

電力・通信インフラを支える安定した事業基盤と高い収益性・財務健全性が魅力。EVや再生エネ関連の需要増で今後の成長にも期待できるぽん!

A. 成長性 : 〇

過去数年の業績を見ると、売上高や利益は着実に推移しており、収益性は改善傾向にあります。特に、営業利益率と純利益率は前年同期比で上向きで、直近も持ち直す動きを見せています。EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加しており、安定感が出ています。同社の技術は、再生可能エネルギーの送電網強化、データセンター向け光ファイバーの需要拡大、そしてEV化の進展に伴う電線・ケーブル需要の増加といった、今後の社会を支える重要な分野に直結しています。これらのトレンドがSWCCの持続的な成長を後押しすると考えられます。例えば、EVの普及は、高性能な充電ケーブルや車載電線の需要を大きく押し上げるでしょう。また、5GやIoTの進化は、より高速で大容量のデータ通信を可能にする光ファイバーインフラの整備を加速させます。これらの市場の拡大は、SWCCにとって大きな成長機会となるでしょう。関連する分野として、EVや5Gを支える高機能材を手掛ける企業として、ニッポン高度紙工業 (3891)のような銘柄も注目されます。

B. 割安性 : △

現在のPBR(株価純資産倍率)は3.70倍、PER(株価収益率)は20.44倍となっており、一般的な水準と比較するとやや割高感があるかもしれません。特にPBRは、企業の純資産に対して株価が3倍以上に評価されていることを示しています。配当利回りは1.81%と、特段高い水準ではありませんが、安定した事業基盤と収益性を考慮すると、今後も安定的な配当が期待できる可能性があります。株価は年初来高値圏で推移しており、市場からの期待も高いことがうかがえます。しかし、投資を検討する際には、現在の株価が企業の将来性や成長期待をどの程度織り込んでいるのかを慎重に見極める必要があるでしょう。

C. 安全性 : ◎

SWCCの財務健全性は非常に高く、安心して投資を検討できるポイントです。自己資本比率は42.3%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤が盤石であることを示しています。有利子負債も増減を経て直近で減少方向にあるため、財務リスクは低いと言えるでしょう。また、ROE(自己資本利益率)は14.29%と、一般的に優良とされる8~10%を大きく上回っており、効率的な経営ができていることが分かります。ROA(総資産利益率)も一般的に望ましいとされる5%付近で推移しており、総じて収益性と財務の安定性が両立している状況です。このような強固な財務体質は、経済環境の変化や予期せぬ事態にも耐えうる企業の強みとなります。例えば、インフラ補修のリーディングカンパニーであるショーボンドHD (1414)や、半導体製造を支える水処理技術を持つオルガノ (6368)なども、盤石な財務基盤を持つ企業として注目されています。

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