〇(4825)アクセルスペースHD : 小型衛星開発で成長期待、JAXA実証衛星に注目

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

皆さん、こんにちは!今回は、宇宙という壮大なフロンティアで活躍する企業、アクセルスペースホールディングスについて深掘りしていきましょう。同社は、小型衛星の開発・製造から運用、さらには衛星データの活用までを一貫して手掛ける、まさに宇宙ビジネスの最前線を走る企業です。手のひらサイズの超小型衛星から、地球観測プラットフォーム「AxelGlobe(アクセルグローブ)」を構築し、日々地球の様子を宇宙から見守っています。宇宙という夢のある分野で、どのような魅力と可能性を秘めているのか、一緒に見ていきましょう!

銘柄の基礎情報

アクセルスペースホールディングスは、宇宙利用の民主化を目指し、小型衛星技術を核とした様々なサービスを展開しています。主な事業としては、地球観測衛星「GRUS(グルース)」による地球観測データ提供サービス「AxelGlobe」、顧客のニーズに応じたオーダーメイドの衛星開発・製造、そして衛星コンポーネントの提供などがあります。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。(2025年11月13日(木)時点)

  • 最低投資金額 : 59,300円(593円/株)
  • PBR : 4.35倍
  • PER : —
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し様子を見て、買い時を待ちたいぽん〜!宇宙の未来にワクワクするぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 宇宙ビジネスの将来性と技術力は魅力的だけど、今はまだ先行投資フェーズで収益化はこれからぽん!

A. 成長性 : ◎

アクセルスペースホールディングスの最大の魅力は、やはりその成長性にあると言えるでしょう。宇宙ビジネスは、近年、国家戦略としても重要視され、民間企業の参入も加速しているフロンティア市場です。同社は、小型衛星というニッチながらも需要が拡大している分野で、高い技術力と実績を積み上げています。

特に注目したいのは、2025年11月12日に発表されたニュースです。同社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する「革新的衛星技術実証プログラム」の一環として、小型実証衛星「D-SAIL」の打ち上げ目標期間が決定したと発表しました。
アクセルスペース、D-SAIL搭載、「革新的衛星技術実証4号機」小型実証衛星の打ち上げ目標期間が決定~打ち上げ1年後にD-SAILの膜面展開、軌道離脱の性能を検証~

この「D-SAIL」は、宇宙空間での膜面展開技術や、軌道離脱(デオービット)技術の実証を目的とした小型衛星です。特に、軌道離脱技術は、増加する宇宙ゴミ(スペースデブリ)問題の解決に貢献する非常に重要な技術であり、持続可能な宇宙利用に向けた国際的な取り組みの中で、その開発競争が激化しています。アクセルスペースがこの分野で実証を進めることは、同社の技術力の高さと、社会課題解決への貢献意欲を示すものであり、今後の事業展開においても大きな強みとなるでしょう。打ち上げから約1年後に膜面展開と軌道離脱の性能検証を行うという計画は、着実に技術開発が進んでいることを示唆しています。

また、主力事業である地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」は、日々地球の様々なデータを収集し、農業、林業、防災、都市計画など多岐にわたる分野での活用が期待されています。高頻度で広範囲の地球観測データを提供できる小型衛星コンステレーションは、従来の大型衛星では難しかったニーズに応え、新たな市場を切り拓く可能性を秘めています。政府や民間企業からの衛星データ活用への関心が高まる中、同社のサービスは今後ますます需要を伸ばしていくことが予想されます。

このように、アクセルスペースホールディングスは、革新的な技術開発と市場ニーズを捉えたサービス展開により、宇宙ビジネスという成長市場で存在感を高めていくと期待されます。ただし、宇宙ビジネスは先行投資が大きく、収益化には時間がかかる側面もあるため、長期的な視点での成長を見守る必要があるでしょう。

B. 割安性 : ×

アクセルスペースホールディングスの現在の株価指標を見ると、割安性は低いと言わざるを得ません。PER(株価収益率)は「—」となっており、これは会社予想のEPS(1株当たり利益)がマイナスであるため算出できないことを意味します。つまり、現時点では赤字経営が続いている状況です。また、PBR(株価純資産倍率)は4.35倍と、純資産に対して株価がかなり高い水準にあります。これは、現在の利益や資産価値ではなく、将来の成長性や期待が株価に大きく織り込まれていることを示唆しています。

配当利回りも0.00%であり、株主優待もありません。これは、企業が成長のために利益を再投資しているフェーズにあるためと考えられます。宇宙ビジネスのような先端技術開発には多額の資金が必要であり、短期的な利益還元よりも、事業拡大と技術革新に注力している段階と理解できます。したがって、現状の指標だけを見ると割安感は乏しいですが、これは成長企業特有の傾向とも言えるでしょう。投資を検討する際は、現在の数値だけでなく、将来の収益化への道筋や市場の成長性を総合的に判断することが重要になります。成長期待の高い企業でありながらも、現時点では赤字が続いているという点では、かつて遺伝子治療の夢を追いかけたアンジェスのような銘柄と共通する部分もあるかもしれません。

C. 安全性 : △

財務の安全性については、成長フェーズにある企業として注意が必要です。自己資本比率は31.8%となっており、一般的に安定しているとされる40%以上には届いていません。しかし、これは積極的に研究開発や設備投資を行っている成長企業によく見られる傾向であり、一概に危険と断じることはできません。

ただし、EPSがマイナスで赤字が続いている状況は、自己資本を毀損するリスクもはらんでいます。宇宙ビジネスは、技術開発に多大な費用がかかるため、継続的な資金調達が不可欠です。今後も安定した資金調達が可能か、そして事業の収益化がいつ頃見込まれるのかが、財務の安全性を評価する上で重要なポイントとなります。

現時点では、自己資本比率が極端に低いわけではありませんが、今後の収益改善や資金調達の状況を注視していく必要があるでしょう。成長への期待が大きい分、財務状況の健全性を定期的に確認することが、賢明な投資判断に繋がります。

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