〇(34330)トーカロ : 半導体支える特殊表面処理技術、盤石財務と収益改善に注目

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、特殊表面処理技術のパイオニアであるトーカロ(東証プライム: 3433)です。トーカロは、金属やセラミックスなどの素材表面に、さまざまな機能性を持つ薄膜を形成する技術「溶射」を中心に、PVD(物理的気相成長)やCVD(化学的気相成長)といった先進的な表面改質技術を提供しています。

彼らの技術は、半導体製造装置、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置、自動車部品、航空機部品、医療機器など、多岐にわたる産業分野で不可欠な役割を担っています。例えば、半導体製造装置の内部部品に耐プラズマ性や耐食性を持たせたり、自動車エンジンの部品に耐摩耗性を付与したりと、素材の性能を飛躍的に向上させることで、製品の高機能化や長寿命化に貢献しています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 252,200円(2,522円/株)
  • PBR : 2.39倍
  • PER : 18.00倍
  • 配当利回り : 2.78%

(2026年1月23日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!半導体市場の動向を見つつ、少し様子を見たいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]
特殊表面処理技術で半導体・FPD産業を支える優良企業!盤石な財務基盤と収益改善トレンドに注目ぽん!

A. 成長性 : 〇

トーカロの成長性は、特に半導体製造装置市場の動向と密接に結びついています。過去数年のEPS(1株当たり利益)は増加傾向にあり、収益性も改善トレンドにあるのは非常に良い兆候です。世界的に半導体の需要は高まっており、高性能化・微細化が進む中で、同社の高機能表面処理技術はますます重要性を増しています。特に、半導体製造プロセスにおけるプラズマ環境下での部品の耐久性向上は、生産効率と品質維持に直結するため、トーカロの技術は欠かせません。中長期的に見ても、IoT、AI、5Gといった技術革新が半導体市場を牽引し続ける限り、トーカロの成長余地は大きいと考えられます。ただし、半導体市場には周期性があるため、短期的な変動には注意が必要です。

B. 割安性 : △

PBR(株価純資産倍率)は2.39倍、PER(株価収益率)は18.00倍となっています。PBRは「1倍超」が望ましいとされる中で2倍を超えており、純資産に対して株価がやや割高と評価されることもあります。しかし、これは同社が持つ高い技術力や将来の成長期待が市場に評価されている裏返しとも考えられます。PERも18倍は極端に割安とは言えませんが、安定した収益性と成長性を考慮すれば妥当な水準と言えるでしょう。配当利回りは2.78%と、比較的魅力的な水準であり、株主還元にも積極的な姿勢が見られます。業界内での競争優位性や技術革新への投資を考慮すると、現在の株価は「割高」と一概に判断するのは難しいところです。

C. 安全性 : ◎

トーカロの財務安全性は非常に高く、特筆すべき点です。自己資本比率は74.3%と、一般的に「優良」とされる30%を大きく上回る高水準を維持しており、盤石な財務基盤を築いています。有利子負債も前年同期比で減少しており、財務リスクは極めて低いと言えるでしょう。ROE(自己資本利益率)も13.87%と、資本を効率的に活用して利益を生み出す能力も高い水準にあります。このような強固な財務体質は、景気変動や市場環境の変化にも耐えうる安定性を示しており、長期的な視点での投資を考える上で大きな安心材料となります。例えば、自己資本比率81.2%のアルファポリスのように、盤石な財務は企業の安定性を大きく高めます。

トーカロの技術が支える未来

トーカロの事業の根幹をなすのは、その高度な表面処理技術です。特に「溶射」は、金属やセラミックスなどの材料を高温で溶かし、高速で基材表面に吹き付けて皮膜を形成する技術で、耐熱性、耐摩耗性、耐食性、絶縁性、生体適合性など、様々な特性を付与することができます。この技術は、半導体製造装置の部品寿命を延ばしたり、航空機のエンジン部品の軽量化・高耐久化に貢献したりと、現代産業の進化に不可欠な役割を担っています。

近年、特に注目されているのは、半導体製造装置分野でのトーカロの存在感です。半導体は、スマートフォンやPCはもちろん、自動車、家電、IoT機器、AIといったあらゆる先端技術の「頭脳」となる部品です。その半導体を製造する装置は、非常に精密で過酷な環境下で使用されます。特に、プラズマエッチング装置などの内部部品は、高温や腐食性の高いガス、プラズマに常にさらされるため、高い耐久性が求められます。トーカロの表面処理技術は、これらの部品に耐プラズマ性や耐食性を持たせることで、装置の稼働率向上やメンテナンスコスト削減に大きく貢献しています。

半導体市場は、一時的な調整局面を経て、再び成長軌道に乗ると予測されています。特に、データセンター向けの高性能半導体や、自動車の電動化・自動運転化に伴う車載半導体の需要は、今後も拡大が見込まれます。トーカロは、こうした市場の成長を背景に、独自の技術力と顧客との強固な関係を武器に、安定した収益を上げていくことが期待されます。また、FPD製造装置や航空宇宙分野など、半導体以外の領域でも高機能材料への需要は高まっており、多角的な事業展開も同社の強みと言えるでしょう。

トーカロは、単なる表面処理の受託企業に留まらず、顧客の課題解決に深く関わり、共同で最適なソリューションを開発する「技術パートナー」としての地位を確立しています。このような顧客密着型の事業モデルは、高い参入障壁となり、同社の競争優位性をさらに強固なものにしています。技術革新が加速する現代において、素材の可能性を最大限に引き出すトーカロの技術は、これからも様々な産業の発展を支えていくことでしょう。例えば、最先端光技術で収益改善を目指すsantec Holdingsのように、ニッチな技術力で市場をリードする企業は注目に値します。

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