〇(2112)コーユーレンティア : 高い自己資本比率とROE、安定成長に期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

コーユーレンティア(2112)ってどんな会社?

今回ご紹介するのは、総合レンタル事業を展開するコーユーレンティア(2112)です。私たちの身の回りにある様々な「モノ」を、必要な時に必要なだけ提供してくれる、まさに縁の下の力持ちのような存在ですね。主な事業内容は、オフィス家具やOA機器のレンタル・販売、イベントや展示会用品のレンタル・設営、そして仮設資材のレンタル・施工など多岐にわたります。

特に、オフィス移転や新規開設、大規模なイベント開催時には、多額の初期投資を抑えつつ、効率的に必要な物品を調達できるレンタルサービスは非常に重宝されます。法人顧客を中心に、オフィス環境の構築からイベントの成功まで、幅広いニーズに応えるビジネスを展開しています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 115,500円(1,155円/株)
  • PBR : 1.10倍
  • PER : 8.51倍
  • 配当利回り : 2.68%
  • 自己資本比率 : 60.1%
  • ROE : 14.97%
  • 1株配当(会社予想) : 31.00円(2025/12)

(2025年10月17日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん! もう少し株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 高い自己資本比率とROEを誇る堅実なレンタル事業。オフィス需要やイベント回復で安定成長に期待ぽん!

A. 成長性 : 〇

コーユーレンティアの成長性は、現代のビジネス環境の変化と深く結びついています。近年、働き方の多様化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、オフィス環境も大きく変化しています。フリーアドレスやABW(Activity Based Working)といった柔軟なオフィスレイアウトが導入される中で、企業は固定資産としてのオフィス家具を減らし、必要な時に必要なだけレンタルする傾向が強まっています。

さらに、コロナ禍からの経済活動の回復に伴い、イベントや展示会の開催が活発化していることも追い風です。大規模なイベントでは、設営から撤去まで多くの資材や機材が必要となり、レンタルサービスは主催者にとって費用対効果の高い選択肢となります。このような市場の変化に柔軟に対応できるレンタル事業は、今後も安定的な需要が見込まれるでしょう。また、DX推進に伴うオフィス機器の更新需要なども、レンタル事業の機会を広げています。

B. 割安性 : 〇

投資指標を見ると、コーユーレンティアは比較的魅力的な水準にあると言えるでしょう。PER(株価収益率)は8.51倍と、東証プライム市場の平均と比較しても割安感があります。これは、会社の稼ぐ力に対して株価が過小評価されている可能性を示唆しています。

PBR(株価純資産倍率)は1.10倍と、会社の純資産価値をわずかに上回る水準です。しかし、ROE(自己資本利益率)が14.97%と非常に高い水準を維持していることを考慮すると、このPBRは決して割高とは言えません。むしろ、効率的に利益を生み出す力がある企業として、妥当な評価がされていると見ることができます。また、配当利回りも2.68%と、銀行預金金利を大きく上回る水準で、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的な水準と言えるでしょう。

C. 安全性 : ◎

企業の安定性を測る上で非常に重要な財務健全性において、コーユーレンティアは非常に盤石な基盤を持っています。自己資本比率は60.1%と非常に高く、これは借入金に依存せず、自社の資金で事業を運営している割合が大きいことを示します。一般的に、自己資本比率が40%を超えると財務が健全であると評価されることが多い中で、60%を超える水準は極めて安定性が高いと言えるでしょう。

BPS(1株当たり純資産)も1,046.54円と堅調であり、企業の資産価値がしっかりと積み上がっていることが分かります。このような強固な財務基盤は、景気変動や予期せぬ事態にも耐えうる体力があり、長期的な視点で安心して投資を検討できるポイントとなります。過去には、高い自己資本比率を維持しながらDX推進で安定成長を遂げている企業として、システムインテグレータなどの例もあります。コーユーレンティアも同様に、安定した財務を背景に事業基盤を強化していくことが期待されます。

家具市場の動向にも注目

直接的に法人向けレンタル事業とは異なるものの、家具市場全体の動向は、間接的にオフィス家具やイベント用品の需要にも影響を与える可能性があります。例えば、米国では小売チェーンのCuracaoが、古い家具の下取りプログラムを実施し、新しい家具への買い替えを促進しているというニュースがありました。

参考:Curacao Trade-In Program Offers up to $350 for Old Furniture – Retail TouchPoints

これは個人消費者向けの動きではありますが、年末商戦に向けて家具の買い替え需要が高まる時期に、消費者の家具に対する意識が高まっていることを示唆しています。こうした市場の活況は、オフィス家具のトレンドやデザイン、機能性への関心にも波及し、法人顧客がオフィス環境をより魅力的に、機能的にしたいと考えるきっかけになるかもしれません。コーユーレンティアが提供するレンタルサービスは、最新のトレンドを取り入れた家具や機器を柔軟に導入できるため、このような市場の動きを捉え、新たな需要を取り込む可能性も秘めていると言えるでしょう。

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