〇(1888)菊水ホールディングス : PBR1.08倍と自己資本比率80.6%!インフラ支え収益改善に注目

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、菊水ホールディングス(証券コード: 1888)です。菊水ホールディングスは、主に道路舗装材、防水材、建築土木資材、スポーツ施設資材などの製造・販売を手掛ける企業グループです。私たちの生活に欠かせないインフラの整備や維持、そして建物の保護に貢献する製品や技術を提供しています。

特に、長寿命化が求められる道路や橋梁、トンネルといった社会インフラの補修・補強材料、建物の耐久性を高める防水材など、ニッチながらも社会貢献性の高い事業を展開しています。堅実な事業内容で、景気に左右されにくい安定した需要があるのが特徴と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 187,700円(1,877円/株)
  • PBR : 1.08倍
  • PER : 10.77倍
  • 配当利回り : 2.82%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年12月12日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!割安感があり、安定した財務と収益性が魅力ぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

堅実な事業基盤と極めて高い財務健全性、そして安定した収益改善傾向が魅力。インフラ関連の安定需要も期待できるぽん!

A. 成長性 : 〇

菊水ホールディングスの成長性については、直近のデータを見ると、営業利益率と純利益率が前年同期比で持続的に改善傾向にあります。また、一株当たり利益(EPS)も増加が続き、その振れ幅も小さめです。これは、事業の効率化やコスト管理がうまくいっている証拠だと考えられますね。

同社が手掛ける道路舗装材や防水材といった分野は、日本のインフラ老朽化対策や防災・減災ニーズの高まりを背景に、今後も安定した需要が見込まれます。特に、国土交通省などが推進するインフラ長寿命化計画は、同社の事業にとって追い風となるでしょう。急激な成長というよりは、社会のニーズに応えながら着実に業績を伸ばしていく、堅実な成長が期待できるのではないでしょうか。

B. 割安性 : ◎

投資家にとって気になる割安性ですが、菊水ホールディングスは魅力的な水準にあると感じます。PER(株価収益率)は10.77倍、PBR(株価純資産倍率)は1.08倍と、市場平均と比較しても比較的割安感があります。

特にPBRが1倍台というのは、企業の純資産に対して株価がほぼ同等か少し上回る程度で評価されていることを意味し、過度な期待が織り込まれていないと見ることができます。また、配当利回りは2.82%と、現在の低金利環境下では安定したインカムゲインを期待できる水準です。株主優待こそありませんが、この配当利回りは魅力的ですね。

C. 安全性 : ◎

菊水ホールディングスの財務の安全性は、まさに「盤石」と言えるでしょう。自己資本比率は驚異の80.6%を誇ります。一般的に、自己資本比率が30%を超えると安定していると評価されますが、80%台というのは非常に高い水準です。これは、借入金に頼らず、自社の資金で事業を運営していることを意味し、景気変動や予期せぬ経済状況の変化にも強い財務体質を持っていることを示しています。有利子負債も概ね横ばいで推移しており、財務的なリスクは極めて低いと判断できます。

このような高い自己資本比率は、安定した経営基盤だけでなく、将来の事業拡大や研究開発への投資余力も十分にあることを示唆しています。例えば、インフラ補修のリーディングカンパニーであるショーボンドホールディングス(◎(1414)ショーボンドHD : インフラ補修のリーディングカンパニー!高水準の自己資本比率と高配当に注目)も、高い自己資本比率と安定した事業で知られています。菊水ホールディングスも同様に、堅実な財務で長期的な成長を目指せる企業と言えるでしょう。

菊水ホールディングスの深掘り:社会インフラを支える「見えない」技術力

菊水ホールディングスは、私たちの日常生活で直接目にすることは少ないかもしれませんが、社会インフラを陰で支える重要な役割を担っています。同社の製品は、道路の耐久性を高める舗装材、マンションやビルの雨漏りを防ぐ防水材、そして学校のグラウンドや競技場のスポーツ施設資材など、多岐にわたります。

特に注目したいのは、インフラの老朽化問題への貢献です。日本全国の道路、橋梁、トンネルといった社会インフラは建設から数十年が経過し、補修や更新が喫緊の課題となっています。菊水ホールディングスは、こうしたインフラの長寿命化に寄与する高機能な補修材や補強材を提供しており、その技術力は高く評価されています。例えば、特殊な樹脂を使った舗装材は、過酷な気象条件下でも高い耐久性を発揮し、道路の維持管理コスト削減にも貢献しています。

また、防災・減災への貢献も重要な側面です。地震や豪雨といった自然災害が多い日本では、建物の耐震性や防水性は非常に重要です。同社の防水材は、建物の構造体を水から守り、資産価値の維持だけでなく、災害時の被害軽減にも繋がります。このような社会課題解決型の事業は、今後も安定的な需要が見込まれるだけでなく、ESG投資の観点からも評価されるポイントとなるでしょう。

高い自己資本比率が示す盤石な財務基盤は、こうした研究開発や新しい技術への投資を可能にし、持続的な成長を支える源泉となります。堅実な事業内容と財務の安定性、そして社会貢献性という三拍子揃った企業として、長期的な視点で注目する価値があるのではないでしょうか。

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