◯(9857)英和 : PBR0.7倍台の割安感:配当利回り3.8%超の魅力

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

1. 銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、産業用計測器や制御機器の専門商社である英和(9857)です。一般の方にはあまり馴染みがない名前かもしれませんが、日本の「ものづくり」を支える黒衣(くろご)のような存在です。工場内の温度や圧力を測るセンサーから、環境分析装置、さらには最新の産業用ロボットまで、幅広いハイテク機器を取り扱っています。

単なる「右から左へ」の商社ではなく、顧客の課題に合わせて最適なシステムを提案する「技術商社」としての側面が強いのが特徴です。特に近年は、工場の自動化(FA)や脱炭素化に向けた計測ニーズが高まっており、その存在感が増しています。

最低投資金額 : 162,400円(1,624円/株)
PBR : 0.72倍
PER : 9.8倍
配当利回り : 3.82%
株主優待 : なし
(2026年3月31日(火)時点)

2. ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

配当利回りも高くて、資産価値から見てもかなり割安だぽん。1,550円くらいまで押し目を作ってくれたら、迷わず拾っていきたいぽん〜!地味だけど、日本の製造業には欠かせない会社だぽん。

3. 評価の理由

[評価の注目ポイント]
製造業のDX化と通信インフラの高速化が、同社の扱う高精度センサーや制御システムの需要を強力に後押ししている点に注目です。

A. 成長性 : 〇

売上高は堅実に推移しており、特に「スマートファクトリー」関連の投資が追い風となっています。ここで、興味深いニュースを紹介します。英国の通信インフラ大手CityFibreが、2026年4月より卸売向けに8.5Gbpsの超高速光ファイバーサービスを開始するというニュースです。

Eurobites: Go-it-alone digital sovereignty isn’t the answer, says Vodafone study – Light Reading

この記事では、英国での高速通信網の普及と、Vodafoneによる「デジタル主権」への提言が報じられています。一見、日本の商社である英和とは無関係に見えますが、実は深い繋がりがあります。工場内のあらゆる機器がインターネットに繋がる「IIoT(産業用IoT)」の世界では、通信インフラの高速化・大容量化が不可欠だからです。英和が扱う高精度なセンサー群も、こうした高速通信網と組み合わさることで、リアルタイムでの膨大なデータ解析が可能になります。世界的な通信環境の底上げは、同社のビジネスフィールドを広げる重要な要素と言えるでしょう。

B. 割安性 : ◎

PBRは0.7倍台と、解散価値である1倍を大きく下回っています。PERも10倍を切る水準で放置されており、市場からの評価はまだ「地味な商社」に留まっている印象です。しかし、3.8%を超える配当利回りは非常に魅力的で、下値のリスクを限定的にしています。こうした「資産バリュー」と「高配当」の両立は、今の相場環境では貴重な存在です。

C. 安全性 : 〇

自己資本比率は50%を超えており、財務基盤は安定しています。商社という業態柄、在庫リスクや売掛金の回収リスクはありますが、長年の取引実績がある優良な顧客基盤を持っているため、突発的な財務悪化の懸念は低いと考えられます。また、特定のメーカーに依存しない「マルチベンダー」としての立場が、リスク分散にも繋がっています。

例えば、以前紹介した◯(6824)新コスモス電機のような、高い技術力を持つメーカーの製品を数多く扱っていることも、英和の安定した供給能力を裏付けています。メーカーとユーザーを繋ぐ強固なネットワークこそが、同社の最大の「安全資産」と言えるかもしれません。

派手さはありませんが、着実に利益を積み上げ、株主還元にも前向きな姿勢が見える英和。通信インフラの進化とともに、工場の「目」や「脳」となる機器を供給する同社の役割は、今後さらに重要になっていくはずです。

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