はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
皆さん、こんにちは!今回は、建設現場を支える縁の下の力持ち、丸紅建材リース(コード: 9763)にスポットを当ててみたいと思います。丸紅グループの一員として、建設機械や仮設資材のリース・販売を手掛ける同社は、私たちの生活を支えるインフラ整備に欠かせない存在です。特に、建設現場で使われる足場や型枠、重機といった多種多様な建材を、必要な時に必要なだけ提供することで、建設プロジェクトの効率化とコスト削減に貢献しています。2025年現在、建設業界は人手不足やDX化の波に直面していますが、リース事業はそうした課題を解決する手段としても注目されていますね。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 365,000円(3,650円/株)
- PBR : 0.66倍
- PER : 8.71倍
- 配当利回り : 4.30%
- 株主優待 : なし
- (2025年11月14日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
PBRが割安で高配当、安定した財務状況が魅力的ぽん!もう少し下がるのを待ちたいぽん〜!具体的には、年初来安値の2,441円までは難しいとしても、3,000円台前半くらいまで調整があれば、検討したいぽん!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBR0.66倍と割安で高配当4.30%!建設市場の安定成長を背景に、財務も盤石で安心感があるぽん!
A. 成長性 : ◎
丸紅建材リースは、過去数年にわたり堅実な成長を続けています。売上高は前年同期比で着実に拡大しており、1株あたり利益(EPS)も持続的に伸びている点が好印象です。さらに、事業活動で生み出されるフリーキャッシュフローも改善傾向にあり、本業でしっかりと稼ぐ力が備わっていることがうかがえます。建設業界は景気変動の影響を受けやすい側面もありますが、同社は丸紅グループとしての安定した顧客基盤と、インフラ維持・更新需要といった底堅い市場を背景に、安定した成長軌道を描いていると言えるでしょう。
B. 割安性 : ◎
投資家にとって魅力的なのが、その割安感と高配当です。現在のPBR(株価純資産倍率)は0.66倍、PER(株価収益率)は8.71倍と、市場平均と比較してもかなり割安な水準にあります。特にPBRが1倍を下回っていることは、会社の純資産に対して株価が低く評価されていることを示唆しており、将来的な株価是正への期待も持てます。また、配当利回りは4.30%と非常に高く、安定したインカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的な水準と言えるでしょう。企業価値向上への意識も高く、株主還元にも積極的な姿勢が見られます。
C. 安全性 : ◎
財務の安全性も非常に高いと評価できます。自己資本比率は44.3%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、強固な財務基盤を持っていることがわかります。これは、経済の変動や予期せぬ事態にも耐えうる財務的な余力があることを意味します。有利子負債は前年同期比で増加傾向にあるものの、これは事業拡大のための戦略的な投資や、リース資産の増加に伴うものであり、収益性の安定とフリーキャッシュフローの改善を伴っているため、過度な懸念は不要と考えることができます。EPSの期ごとの振れが小さめであることも、事業の安定性を示しています。
丸紅建材リースの魅力をもっと深掘り!
丸紅建材リースの最大の強みは、その安定した事業基盤にあります。総合商社である丸紅グループの一員であることは、信用力だけでなく、広範なネットワークと情報力を活用できるという大きなメリットをもたらします。建設現場に不可欠な建材リース事業は、景気変動の影響を受けつつも、老朽化したインフラの更新や災害復旧、都市再開発といった長期的な需要に支えられています。特に、建設現場のDX化が進む中で、最新のICT建機や省力化資材のリース需要も高まっており、同社はそのニーズに応える形で事業を拡大していく可能性を秘めています。
また、PBRが1倍を割り込んでいる現状は、市場からの評価がまだ十分に追いついていないとも考えられます。東京証券取引所がPBR1倍割れの企業に改善を促していることもあり、今後、企業価値向上に向けた取り組みが強化され、株価が是正される可能性も期待できます。高配当と合わせて、長期的な視点での投資妙味があると言えるでしょう。
建設業界の動向と丸紅建材リース
建設業界は、資材価格の高騰や熟練工の高齢化、若年層の建設業離れといった構造的な課題に直面しています。しかし、その一方で、デジタル技術を活用した生産性向上や、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも活発化しています。例えば、米シカゴの非営利団体「Revolution Workshop」は、建設業界における人材育成と多様性の促進に力を入れています。同団体の取り組みは、建設業界で働く女性やマイノリティの参画を促し、業界全体のイメージアップと持続的な発展を目指すものです。
この取り組みについて、シカゴ・トリビューン紙は以下のように報じています。
この記事では、Revolution Workshopが建設現場で採用する請負業者に、女性やマイノリティ企業を最大限に活用することを義務付け、最終的に建設チームの95%が女性および/またはマイノリティ企業であったと紹介されています。これは、建設業界が抱える人手不足問題に対し、多様な人材の活用という側面からアプローチしている好例と言えるでしょう。
丸紅建材リースのような建材リース企業も、こうした業界全体の変化と無縁ではありません。建設現場の多様化が進めば、より柔軟な資材供給体制や、環境に配慮した建材へのニーズが高まる可能性があります。同社が持続可能な建設業界の発展にどのように貢献していくか、注目していきたいところです。人材育成や技術革新が進むことで、建設プロジェクトがより効率的かつ安全に遂行されれば、建材リース事業への需要もさらに安定し、同社の成長を後押しすることにも繋がるでしょう。
他の魅力的な銘柄もチェック!
丸紅建材リースのように、安定した財務基盤を持ち、割安感や高配当が魅力の銘柄は他にもあります。例えば、プレハブハウスやユニットハウスのリース・販売で知られる〇(9663)ナガワは、盤石な財務と安定した事業で災害復興需要にも期待が持てます。また、合成樹脂製品の製造・販売を手掛ける〇(7856)萩原工業も、PBRの割安感と高配当、盤石な財務が魅力的な銘柄です。これらの企業も、それぞれの分野で社会インフラを支える重要な役割を担っており、長期的な視点での投資を検討する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
丸紅建材リースは、建設現場を支える不可欠な建材リース事業を展開し、丸紅グループとしての強固な基盤を持つ企業です。現在の株価はPBR0.66倍、PER8.71倍と割安感があり、配当利回りも4.30%と高水準。自己資本比率も44.3%と財務の安全性も高く、安定した成長を続けている点は非常に魅力的です。建設業界の構造的な変化に対応しながら、持続的な成長を追求していく同社の今後の動向に、引き続き注目していきたいですね。


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