◯(89200)東祥 : PBR0.86倍の割安感とホテル・フィットネスの二段構え

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

1. 銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、愛知県を拠点にスポーツクラブ「ホリデイスポーツクラブ」の運営を主軸とし、ビジネスホテル事業(ABホテル)や不動産事業を展開する東祥(8920)です。同社の最大の特徴は、スポーツクラブにおいて「初心者」や「未経験者」をターゲットに絞り、遊び感覚で楽しめる施設づくりを徹底している点にあります。また、子会社のABホテルを通じて、高収益なホテル運営を行っていることも投資家から注目されるポイントです。

直近の主要な指標は以下の通りです。

最低投資金額 : 87,700円(877円/株)
PBR : 0.86倍
PER : 11.03倍
配当利回り : 1.14%
株主優待 : 100株以上で「ホリデイスポーツクラブ」の入会金無料券や、施設利用優待券など
(2026年3月9日時点)

2. ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

PBRが1倍を割っていて、PERも11倍台と割安感が漂っているぽん。業績も回復基調だし、800円台前半まで調整する場面があれば、積極的に拾っていきたいぽん〜!実店舗の価値が見直されている今こそ、注目だぽん!

3. 評価の理由

[評価の注目ポイント]
フィットネス事業の会員数回復と、高稼働を維持するホテル事業の二段構えが強力。デジタル化が進む2026年において、あえて「リアルな体験」を提供する場所としての価値が再評価されている点が魅力です。

A. 成長性 : 〇
コロナ禍の打撃から完全に脱却し、収益性は着実に改善しています。特に純利益率の向上が顕著で、四半期を追うごとに力強い動きを見せています。2026年3月期の会社予想EPSは79.49円と、成長の軌道に戻っていることが確認できます。

B. 割安性 : ◎
PBRが0.86倍と解散価値を下回る水準にあるほか、PERも11.03倍と、サービス業の平均と比較しても割安な放置状態と言えます。現在の株価水準は、将来の成長性を十分に織り込んでいない可能性が高いと見ています。

C. 安全性 : 〇
自己資本比率は50.2%と、目安とされる30%を大きく上回っており、財務基盤は安定しています。有利子負債も減少傾向にあり、金利上昇局面においても耐性がある構造になっている点は、投資家として安心材料です。

4. 深掘り:デジタル時代に逆行する「リアル体験」の逆襲

2026年現在、私たちの生活はAIやメタバースによってますますデジタル化されています。しかし、そんな時代だからこそ、人々は「物理的な場所」での交流や体験を求めているのではないでしょうか。ここで興味深いニュースを紹介します。

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事「A New Generation of Mall Rats Has Arrived(新しい世代のモール・ラッツが登場)」(2026年3月8日公開)によると、デジタルネイティブであるZ世代が、あえてオンラインショッピングを避け、物理的なショッピングモールに集まり、その体験をSNSで共有する動きが加速しているといいます。
URL: https://www.wsj.com/business/retail/gen-z-shopping-mall-visits-15716009

この記事では、24歳の女性が「オンラインショッピングは嫌い。今すぐ手に入れたいし、その場での満足感が欲しい」と語り、モールでの体験をInstagramに投稿する様子が描かれています。これは、東祥が展開する「ホリデイスポーツクラブ」にも通じる現象です。

東祥のスポーツクラブは、単に筋肉を鍛える場所ではなく、「コミュニティの場」として機能しています。初心者が入りやすい雰囲気を作り、スタジオプログラムで一体感を楽しむ。この「その場にいないと得られない満足感」は、デジタルでは代替できません。Z世代がモールに戻ってきたように、健康意識の高い層が再び「リアルな交流」を求めてフィットネス施設に戻ってきているのです。

また、同社の子会社であるABホテルも、この「リアルな移動」の恩恵をダイレクトに受けています。ビジネス需要だけでなく、観光需要も旺盛な2026年において、手頃な価格で清潔な宿泊場所を提供するABホテルのモデルは非常に強力です。インバウンド需要についても、以下の過去記事で触れたようなトレンドが追い風となっています。

参考記事:◯(8844)コスモスイニシア : PER6倍台の割安放置とMIMARUのインバウンド需要

東祥の強みは、こうした「リアルな場所」を自社で開発し、効率的に運営するノウハウを持っていることです。PBR1倍割れという現状は、同社が保有する不動産価値や、地域に根付いたブランド力を過小評価しているようにも見受けられます。

投資の観点からは、派手なハイテク株のような爆発力はないかもしれませんが、着実に利益を積み上げ、財務を改善させている姿には好感が持てます。株主優待を楽しみながら、じっくりと「リアルの逆襲」を待つのも、一つの賢明な戦略かもしれませんね。

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