本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回は、企業の「縁の下の力持ち」として、間接材調達の効率化を支援するアルファパーチェスについてご紹介します。地味に聞こえるかもしれませんが、企業活動において非常に重要な役割を担っているんですよ。
銘柄の基礎情報
アルファパーチェスは、主にBtoBの購買ソリューションを提供している企業です。企業が事業活動で必要とする「間接材」と呼ばれるオフィス用品、MRO(消耗品・補修部品など)、サービスといった多岐にわたる物品やサービスの調達を、インターネットを通じて一元的に管理・効率化するシステムを提供しています。
主力サービスである「べんりねっと」は、企業の調達業務におけるコスト削減、業務効率化、そしてガバナンス強化に貢献しています。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進が叫ばれる現代において、購買業務のデジタル化は多くの企業にとって喫緊の課題となっており、同社のサービスはまさにそのニーズに応えるものです。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 290,100円(2,901円/株)
- PBR : (連)4.57倍
- PER : (連)26.80倍
- 配当利回り : 1.21%
- 株主優待 : 情報なし
(2025年10月24日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!DX需要の追い風は魅力的だけど、もうちょっと株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
DX推進による間接材調達の効率化ニーズは高いけれど、株価にはすでに期待が織り込まれている感があるぽん!
A. 成長性 : ◎
アルファパーチェスの事業は、企業のDX推進と間接材調達の効率化という、現代の企業経営において非常に重要なテーマに直結しています。間接材とは、製品の原材料や直接的なサービスとは異なり、オフィスで使う文房具から、工場で使う工具、清掃サービス、出張手配まで、企業活動を支えるあらゆる物品やサービスを指します。これらは多岐にわたり、一つ一つの金額は小さくても、積み重なると大きなコストになります。そして、その調達プロセスは煩雑になりがちで、非効率な部分も少なくありません。
「べんりねっと」のような購買システムを導入することで、企業は調達プロセスを標準化し、複数のサプライヤーからの見積もり比較を容易にし、購買履歴を可視化することで、大幅なコスト削減と業務効率化を実現できます。また、不正購買の防止など、ガバナンス強化にも貢献します。
多くの企業がコスト競争力の強化や働き方改革を進める中で、こうした間接材調達の最適化は今後ますます重要になるでしょう。特に、クラウド型のサービスは導入障壁が低く、中堅・中小企業から大企業まで幅広い顧客層にアプローチできるため、市場規模の拡大とともに同社の成長も期待できます。年初来安値1,086円から高値3,845円まで上昇している点も、市場からの期待の高さを示していると言えるでしょう。
B. 割安性 : △
現在の株価指標を見ると、PERが26.80倍、PBRが4.57倍と、市場全体や同業他社と比較して割高感があるのは否めません。これは、前述の成長性への期待が株価にかなり織り込まれていることを示唆していると考えられます。配当利回りも1.21%と、高配当を期待する投資家にとっては物足りない水準かもしれません。成長企業にはありがちなことですが、将来性を見越したプレミアムが乗っている状態と言えるでしょう。より割安な水準で投資を検討したい場合は、株価の調整局面を待つのが賢明かもしれませんね。例えば、DX推進をテーマとする他の銘柄として、都築電気やミロク情報サービスなども参考にしてみると、異なる視点が得られるかもしれません。
C. 安全性 : 〇
財務の健全性については、自己資本比率が33.0%と、一般的な目安とされる水準をクリアしており、安定していると言えるでしょう。特別に高いわけではありませんが、事業を継続していく上での基盤はしっかりしている印象です。また、ROE(自己資本利益率)が15.12%と高い水準にある点は注目に値します。これは、株主資本を効率的に活用して利益を生み出していることを示しており、企業の収益性の高さを裏付けています。この高い収益性が、将来の成長投資や株主還元に繋がる可能性を秘めていると言えるでしょう。


コメント