◯(7946)光陽社 : PBR0.47倍の超割安と健全財務

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

光陽社(東証スタンダード: 7946)の基礎情報

今回ご紹介するのは、東証スタンダード市場に上場している光陽社(7946)です。光陽社は、主に印刷事業と情報関連事業を展開している企業です。長年にわたり培ってきた印刷技術を基盤としながら、デジタル化の進展に合わせて情報処理やシステム開発といった分野にも事業領域を広げています。具体的には、商業印刷物や出版物の制作、データ処理、Webサイト構築、デジタルコンテンツ制作など、多岐にわたるサービスを提供し、顧客のコミュニケーション活動をサポートしています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 157,400円(1,574円/株)
  • PBR : 0.47倍
  • PER : 12.85倍
  • 配当利回り : 2.29%
  • 株主優待 : なし

(2025年10月23日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

PBR0.47倍という超割安感と健全な財務は魅力的だけど、収益改善の兆しが見えれば、今すぐ買いたいぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

PBR0.47倍の超割安と健全な財務が魅力!収益性改善の兆しに注目し、株価の底打ちを待ちたいぽん!

A. 成長性 : △

光陽社の成長性については、残念ながら課題が見られます。提供された情報によると、収益性は悪化しており、純利益率や営業利益率が前年同期比で低下しているとのこと。直近の純利益率もマイナスとなっており、ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)の水準も下がっていることから、総じて収益性は不安定な状況にあると言えるでしょう。EPS(1株あたり利益)にも大きな振れがあり、安定した成長軌道に乗っているとは言い難い状況です。

印刷業界は成熟市場であり、デジタル化の進展やペーパーレス化の流れの中で、従来のビジネスモデルだけでは成長が難しい時代に突入しています。光陽社も情報関連事業に注力しているものの、この分野での競争も激化しています。しかし、AI技術の進化は、光陽社のような情報関連事業を展開する企業にとって、業務効率化や新たなサービス開発のチャンスにもなりえます。例えば、Sunrise New Energy Co., Ltd.が取得したAI駆動型制御システムの特許のように、AIは多岐にわたる産業で革新をもたらしています。光陽社がこの波に乗れるかが、今後の成長の鍵を握るでしょう。

B. 割安性 : ◎

割安性という点では、光陽社は非常に魅力的な水準にあると言えます。PBR(株価純資産倍率)は0.47倍と、明確に1倍を割り込んでおり、会社の純資産に対して株価が非常に割安に評価されていることを示しています。PER(株価収益率)も12.85倍と、市場平均と比較しても割安感があります。また、配当利回りも2.29%と、現在の低金利環境下では魅力的な水準です。

株価は年初来高値4,225円(2025年7月30日)から大きく下落し、年初来安値1,276円(2025年6月23日)に近い1,574円という水準にあります。これは、企業の業績悪化を織り込んだ結果かもしれませんが、この水準で底堅さを見せれば、割安感から買いが入る可能性も考えられます。ただし、割安だからといって安易に飛びつくのではなく、今後の業績回復の可能性を慎重に見極めることが重要です。

C. 安全性 : 〇

財務の安全性については、比較的良好な状態にあると評価できます。自己資本比率は56.2%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤は盤石と言えるでしょう。これは、急な経済変動や事業環境の変化に対しても、一定の耐性があることを示唆しています。有利子負債は増減を繰り返しているものの、直近ではやや増加傾向にありますが、自己資本比率の高さから見て、現時点では大きな懸念とはならないでしょう。

ただし、EPSの大きな振れが見られる点は、収益の安定性という観点からすると注意が必要です。安定した収益を生み出す力が、財務の安定性を長期的に支えることになります。財務の安定性という点では、都築電気のようなDX推進企業も高い自己資本比率を誇り、堅実な経営基盤を持っていますね。光陽社もこの強固な財務基盤を活かし、収益構造の改善や新たな成長戦略を打ち出すことが期待されます。

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