本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回は、コンタクトレンズをはじめとする眼科医療機器を手掛けるシード(証券コード:7743)をご紹介します。
シードは、1957年の創業以来、「見える」を支えることで人々の豊かな生活に貢献し続けている企業です。主力製品であるコンタクトレンズ(ワンデー、2ウィーク、ハードコンタクトなど)はもちろん、ケア用品、眼鏡、さらには眼科医療機器の開発・製造・販売まで幅広く事業を展開しています。特に、日本で初めてコンタクトレンズを開発・製造したパイオニアの一つとしても知られており、長年の技術と信頼を培ってきました。コンタクトレンズは一度使い始めると継続的に購入する消耗品であるため、安定した需要が見込めるビジネスモデルと言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 56,900円(569円/株)
- PBR : 0.96倍
- PER : 15.66倍
- 配当利回り : 2.64%
- 株主優待 : 自社製品(コンタクトレンズ、ケア用品等)3,000円相当(100株以上)
(2025年10月30日(木)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
PBRが1倍を割れていて割安感があるし、安定した配当と魅力的な株主優待も嬉しいぽん!収益性改善に期待して、少しずつ買い集めたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBR1倍割れの割安感と安定的な配当、そして自社製品の株主優待が魅力的!収益性改善の兆しが見えれば、さらなる株価上昇も期待できるぽん!
A. 成長性 : △
シードの過去数年の売上高は堅調に推移しているものの、収益性のデータを見ると「悪化しています。営業利益率と純利益率は前年同期比で水準が下がり、直近も勢いは限定的です。ROE・ROAは直近で一般的に望ましいとされる目安に届かず、収益性はやや不安定です。」とあります。また、EPSの伸びも鈍く、成長の勢いはやや停滞気味に見えますね。しかし、同社は海外市場、特にアジア地域への積極的な展開を進めており、成長余地の大きい市場でのシェア拡大に注力しています。また、乱視用や遠近両用、カラーコンタクトといった高付加価値製品の開発にも力を入れており、これらが今後の成長ドライバーとなる可能性も秘めているでしょう。
B. 割安性 : 〇
PERが15.66倍、PBRが0.96倍と、PBRが1倍を割れており、市場全体から見ても割安感がある水準と言えます。PBRが1倍を割れている銘柄は、他にもいくつか魅力的な企業がありますね。例えば、日創グループなどもPBRが0.50倍とさらに割安感のある企業として注目されています。シードの配当利回りも2.64%と安定しており、株主還元への意識も感じられます。さらに、100株以上保有で自社製品(コンタクトレンズやケア用品など)3,000円相当がもらえる株主優待も魅力的で、普段からコンタクトレンズを使用している方にとっては、実質的な利回りを高める要素となるでしょう。
C. 安全性 : 〇
自己資本比率が34.9%と、一般的に望ましいとされる30%を上回っており、財務の安定性は評価できます。有利子負債の増加傾向も落ち着いており、急激な経営悪化のリスクは低いと考えられます。EPSの期ごとの振れはありますが、全体としてはおおむね安定した財務基盤を持っていると言えるでしょう。コンタクトレンズ事業は、人々の生活に密着した安定的な需要があるため、景気変動の影響を受けにくい特性も、財務の安定性に寄与していると考えられます。


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