はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. 銘柄の基礎情報
黒田精工(7726)は、1925年の創業以来、日本のものづくりを支えてきた精密機器メーカーです。同社の強みは、極限の精度を追求する「測定技術」にあります。主力製品は、電気自動車(EV)の基幹部品であるモーターの鉄心を製造する「モーターコア用金型」や、工作機械の動きを制御する「ボールねじ」、そして超精密な平面を作り出す「平面研削盤」などです。
特に、接着積層工法「GlueFas(グルーファス)」を用いたモーターコア技術は、EVの航続距離向上や静粛性に直結するため、世界中の自動車メーカーから熱い視線を浴びています。まさに、これからの電動化社会を「精度」で支える縁の下の力持ちといえる存在です。
最低投資金額 : 102,600円(1,026円/株)
PBR : 0.51倍
PER : 44.82倍
配当利回り : 1.95%
株主優待 : なし
(2026年3月27日(金)時点)
2. ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
PBRが0.51倍と、持っている資産価値に対して株価が半分くらいに評価されているのは、あまりにも割安すぎる気がするぽん。直近の業績は少し苦しそうだけど、EVシフトの流れは止まらないから、1,000円を割るような場面があれば積極的に拾っていきたいぽん〜!
3. 評価の理由
[評価の注目ポイント]
世界的なEVシフトを背景に、同社の独自技術「GlueFas」によるモーターコアの需要拡大が期待されます。現在は先行投資や市況の影響で利益が圧迫されていますが、PBR0.5倍台という圧倒的な資産割安性が魅力です。
A. 成長性 : △
直近の収益性は悪化しており、営業利益率がマイナス圏に沈むなど、苦しい時期を過ごしています。しかし、これは次世代のEV向け需要に応えるための体制整備や、原材料高の影響も大きいです。中長期的には、香港大学(HKU)が発表した「超薄型ダイヤモンド製造技術」のような、ナノレベルの超精密加工が求められる次世代産業において、同社の研削・測定技術が不可欠になる可能性を秘めています。
ここで、製造業の未来を示唆する興味深いニュースをご紹介します。香港大学の研究チームが、世界トップ10の科学的進歩として「超薄型ダイヤモンド製造技術」を選出されました。
HKU’s Ultra-Thin Diamond Fabrication Technology Named Among China’s Top 10 Scientific Advances of 2025 – The University of Hong Kong (HKU)
この記事(英語サイトを要約)によると、ダイヤモンドという極めて硬い素材をナノレベルで制御する技術は、次世代の半導体や精密センサーに革命をもたらすとされています。黒田精工が得意とする「超精密研削」や「ナノレベルの測定」は、こうした最先端素材を製品化するプロセスにおいて、将来的に大きなシナジーを生むポテンシャルがあると言えるでしょう。
B. 割安性 : ◎
PBR(株価純資産倍率)は0.51倍と、解散価値である1倍を大きく下回っています。1株あたりの純資産(BPS)は2,023円を超えており、現在の株価1,010円〜1,026円付近は、理論上の資産価値の半分で取引されている計算になります。PERは44倍台と高く見えますが、これは利益が一時的に落ち込んでいるためであり、収益が正常化すれば指標面での割安感はさらに際立つはずです。
C. 安全性 : 〇
自己資本比率は43.5%を維持しており、製造業として一定の健全性を保っています。有利子負債が増加傾向にある点は注意が必要ですが、これは将来の成長に向けた設備投資資金としての側面が強く、直ちに財務リスクに直結する水準ではありません。1株配当も20円を予想しており、苦しい時期でも株主還元を継続する姿勢が見られます。
同社のような精密技術を持つ企業については、過去の記事でもその重要性を詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
◯(77260)黒田精工 : PBR0.85倍の割安感:EVモーターコア技術が競争優位
また、同じく精密計測技術でEV市場を支える企業の事例として、以下の記事も参考になります。
◯(6850)チノー : 半導体・EV向け精密計測技術:自己資本比率58.2%の強固な財務
黒田精工は、短期的な株価の浮き沈みよりも、数年後の「電動化社会のスタンダード」を見据えてじっくり保有を検討したい銘柄ですね。技術力があるからこそ、一度業績が上向いた時の反発力には期待が持てそうです。


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