本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
日本坩堝(5355)ってどんな会社?
今回ご紹介するのは、東証スタンダード市場に上場している日本坩堝(にっぽんるつぼ、証券コード: 5355)です。名前からして、日本の産業を支える渋い技術を持つ会社だと想像できますよね。
日本坩堝は、その名の通り「るつぼ」の製造・販売を主力とする企業です。るつぼとは、金属を溶かしたり、高温で物質を反応させたりする際に使われる、非常に高い耐熱性を持つ容器のこと。鉄鋼、非鉄金属、貴金属、半導体など、様々な産業の基礎素材を製造する上で欠かせない存在なんです。
また、るつぼだけでなく、工業炉の内張りなどに使われる耐火物や、鋳造に使われる鋳型材料なども手掛けています。まさに、日本のモノづくりを陰で支える「縁の下の力持ち」のような存在と言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 62,100円(621円/株)
- PBR : 0.69倍
- PER : 10.30倍
- 配当利回り : 2.90%
- 株主優待 : なし
- (2026年1月13日(月)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!財務が安定していて、割安感もあるから、少しずつ集めていきたい銘柄ぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBR1倍割れの割安感と安定した財務基盤が魅力的!収益性改善傾向もポジティブに捉えたいぽん!
A. 成長性 : 〇
日本坩堝の成長性については、直近のデータでは「成長性:0.0倍」と示されていますが、これは特定の指標を指している可能性があり、一概に成長がないと判断するのは早計かもしれません。むしろ、提供された情報からは「収益性:改善傾向です。純利益率は前年同期比で各期とも持ち直しが続き、営業利益率も同様に底上げの流れです。」というコメントがあり、これは非常にポジティブな兆候と捉えられます。売上や利益が改善傾向にあるということは、事業環境の変化に対応し、着実に収益力を高めている証拠と言えるでしょう。産業の基礎を支えるニッチな分野で、安定した需要が見込めることも、緩やかではありますが成長を支える要因になるかもしれませんね。
B. 割安性 : ◎
割安性については、かなり魅力的な水準だと感じます。PBRが0.69倍と1倍を大きく下回っており、企業の資産価値に対して株価が割安であると判断できます。PERも10.30倍と、市場平均と比較しても決して高すぎる水準ではありません。さらに、配当利回りも2.90%と、比較的高い水準を維持しており、株価の値上がりだけでなく、インカムゲインにも期待できる点が好印象です。株主優待こそありませんが、この割安感と配当利回りのバランスは、長期的な視点で見ると魅力的に映るのではないでしょうか。
C. 安全性 : ◎
企業の安全性、つまり財務の健全性については、非常に優良と言えるでしょう。自己資本比率は49.8%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る水準で推移しており、財務基盤が盤石であることが伺えます。また、「有利子負債は大きな増減はなく横ばいです」とのことで、過度な借入に頼ることなく、安定した経営を続けていることが分かります。EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加が続く四半期が多く、利益をしっかりと稼ぎ出す力も安定していると言えるでしょう。このような財務の安定性は、経済の変動や予期せぬ事態にも耐えうる強さを示しています。
日本坩堝とレアアース市場の未来
日本坩堝のような産業素材を扱う企業にとって、世界の産業構造の変化やサプライチェーンの動向は非常に重要です。特に近年注目されているのが、レアアース(希土類)市場の動きです。レアアースは、電気自動車や風力発電、高性能磁石など、次世代産業に不可欠な希少金属であり、その多くを中国が供給している現状があります。
しかし、地政学的なリスクや供給の安定性への懸念から、世界中で中国依存からの脱却を目指す動きが加速しています。例えば、Bloombergの報道では、「日本に倣え、レアアース強硬策で中国離れ世界で加速」と題し、中国がレアアースの供給停止をちらつかせていることに対し、各国が日本の取り組みに注目していると伝えています。日本は、レアアースの探査や精錬技術の開発に力を入れており、サプライチェーンの多角化を進めています。
日本坩堝が直接レアアースを採掘・精錬しているわけではありませんが、レアアースの精錬や加工、あるいはレアアースを使用した高性能素材の製造プロセスにおいて、同社のるつぼや耐火物が使用される可能性があります。例えば、高温での溶解や反応が必要な場面では、日本坩堝の持つ高い耐熱技術が不可欠となるでしょう。世界のレアアースサプライチェーンが多様化し、新たな精錬・加工拠点が設立されれば、それに伴い日本坩堝の製品需要も拡大する可能性を秘めていると言えます。
このような産業の構造変化は、一見すると遠い話に思えるかもしれませんが、日本のモノづくりを支える企業にとっては、新たなビジネスチャンスに繋がり得る重要なトレンドです。日本坩堝が培ってきた技術力と安定した財務基盤は、こうした変化の波を乗りこなし、新たな需要を取り込む上で大きな強みとなるでしょう。
PBR1倍割れの割安感と盤石な財務基盤を持つ企業として、日本坩堝は注目に値する存在です。同様に、PBR1倍割れの割安感と高い自己資本比率を評価した記事として、以前ご紹介したカナレ電気(5819)も参考にしてみてはいかがでしょうか。
今後も、日本坩堝が日本の産業をどのように支え、世界の技術革新に貢献していくのか、その動向に注目していきたいですね。


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