本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今日は、日本の情報通信技術を支える企業、株式会社FIG(証券コード: 3945)について見ていきましょう。FIGは、私たちの生活や産業のデジタル化に欠かせない技術を提供しているんですよ。
銘柄の基礎情報
株式会社FIGは、情報・通信業に属し、主に組み込みソフトウェア開発、システム開発・インテグレーション、IoTソリューション、そしてデータセンター運営といった幅広い事業を手掛けています。自動車や産業機器の制御システムから、金融機関や公共機関の基幹システム、さらにはスマートシティを支えるIoT技術まで、多岐にわたる分野でその技術力が活かされています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 32,100円(321円/株)
- PBR : 1.18倍
- PER : 17.61倍
- 配当利回り : 3.12%
(2025年10月7日(火)時点)
ぽんぽん的な評価
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評価の理由
[評価の注目ポイント]
IoTやDXで社会を支える堅実企業。高配当と財務健全性が魅力だけど、収益性の改善に期待したいぽん!
A. 成長性 : 〇
FIGは、IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)、そしてデータセンターといった、まさに現代社会の成長を牽引する分野に事業を展開しています。特に、自動車の電動化や自動運転技術の進化に伴う組み込みソフトウェアの需要拡大、企業のDX推進によるシステム開発のニーズ増加は、FIGにとって大きな追い風です。また、データセンター事業はクラウドサービスの普及とともに安定した需要が見込めます。ただし、過去には一時的にROEがマイナスになった時期もあり、今後の安定的な利益成長と収益性の改善に注目していきたいところです。
B. 割安性 : 〇
現在のPERは17.61倍、PBRは1.18倍と、特段の割高感はありません。情報通信業の中には、成長期待から非常に高いPERがついている企業も少なくない中で、FIGの指標は比較的落ち着いていると言えるでしょう。さらに、配当利回りが3.12%と高い水準にある点は魅力的です。インカムゲインを重視する投資家にとっては、安定した配当収入が期待できる銘柄として注目に値します。
C. 安全性 : 〇
自己資本比率が50.6%と高く、財務基盤は比較的安定していると言えます。これは、急な景気変動や予期せぬ事態にも耐えうる体力があることを示唆しています。ただし、過去のROEがマイナスであった点については、一時的な要因によるものと見られますが、今後の収益性改善が財務の安定性をさらに強固なものとする鍵となるでしょう。
FIGの事業特性と今後の展望
株式会社FIGは、その事業ポートフォリオの広さが特徴です。組み込みソフトウェア開発では、自動車関連の比重も大きく、CASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)と呼ばれる次世代モビリティの進化が、FIGの技術力をさらに必要とするでしょう。また、システム開発・インテグレーション分野では、金融や公共、製造業といった幅広い顧客基盤を持ち、DX推進のパートナーとして企業の競争力強化に貢献しています。
特に注目したいのは、IoTソリューションとデータセンター事業です。IoTは、様々なモノがインターネットに繋がり、新たな価値を生み出す技術であり、FIGはこの分野で独自のソリューションを提供しています。例えば、工場のスマート化やインフラの遠隔監視など、社会の様々な場面でIoTの導入が進む中で、FIGの技術はますます重要性を増していくと考えられます。データセンター事業も、クラウドシフトやAIの普及によりデータ量が爆発的に増加する現代において、安定した収益源となり得るでしょう。
こうした事業の多角化は、特定の業界の景気変動に左右されにくいというメリットもあります。情報通信技術は、もはや社会インフラの一部であり、その需要は今後も堅調に推移すると見られます。FIGが今後、これらの成長分野でどのように競争力を高め、収益性を向上させていくのかが、投資家にとっての大きな注目点となるでしょう。
関連する分野の企業としては、高い自己資本比率とDX需要で安定成長を見せるシステムインテグレータ(3757)や、AI・DXでDX推進を支援するJDSC(4418)なども参考になるかもしれません。
※提供いただいた外部ニュース記事リストには「Figma (NYSE:FIG)」や「Figure Technology Solutions (NASDAQ:FIGR)」に関する記事が含まれておりましたが、これらは米国企業であり、今回ご紹介する日本の株式会社FIG (3945) とは事業内容が異なります。そのため、誤解を招く可能性を考慮し、今回の記事ではこれらのニュースの引用は行いませんでした。


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