本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回ご紹介するのは、ハイクラス人材向け転職サイト「ビズリーチ」を運営するビジョナル(Visional)です。人材業界の中でも、特にデジタル化とハイクラス層に特化したサービスで急成長を遂げている企業として注目を集めていますね。現代のビジネス環境において、優秀な人材の獲得は企業の競争力を左右する重要な要素であり、ビジョナルの提供するサービスはそのニーズに合致しています。
銘柄の基礎情報
ビジョナルは、主に「ビズリーチ」に代表されるHRテック事業を展開しています。企業と求職者を直接つなぐダイレクトリクルーティングモデルを強みとし、即戦力となるハイクラス人材の採用を支援しています。また、事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」や、クラウド活用支援サービス「BizHint」、サイバーセキュリティ教育プラットフォーム「Cyber Protection」など、多角的に事業を展開し、企業の経営課題解決に貢献しています。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、IT人材や経営層の人材ニーズが高まる中、ビジョナルの存在感は増すばかりです。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 1,044,500円(10,445円/株)
- PBR : 6.09倍
- PER : 25.43倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年10月28日(月)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!成長性は素晴らしいけど、少し株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
ハイクラス人材市場の成長を牽引するHRテック企業!高収益性と盤石な財務基盤が魅力だけど、株価はちょっとお高めぽん。
A. 成長性 : ◎
ビジョナルの成長性は、まさに目を見張るものがあります。主力の「ビズリーチ」は、ハイクラス人材の採用市場において確固たる地位を築いており、企業からの人材獲得ニーズの高まりを背景に、利用者数・導入企業数ともに順調に拡大しています。特に、日本社会のDX推進やグローバル化の加速に伴い、高度な専門性を持つ人材の需要は今後も増加が見込まれるため、ビジョナルのビジネスモデルは非常に強力な追い風を受けていると言えるでしょう。過去数年の売上高や利益は力強い成長を継続しており、1株あたり利益(EPS)も着実に増加傾向にあります。新規事業への積極的な投資も行っており、例えばクラウド活用支援サービス「BizHint」やサイバーセキュリティ教育プラットフォーム「Cyber Protection」といった分野への展開は、企業の多様な課題解決に貢献し、さらなる成長ドライバーとなる可能性を秘めています。このような成長戦略は、AI・DX分野で成長期待のある企業や、DX・AI分野への積極投資を行う企業とも共通する部分があります。
B. 割安性 : △
成長性には文句なしのビジョナルですが、割安性という観点では少し慎重な見方が必要かもしれません。現在のPER(株価収益率)は25.43倍、PBR(株価純資産倍率)は6.09倍と、市場平均と比較してもかなり高い水準にあります。これは、ビジョナルの高い成長期待がすでに株価に大きく織り込まれていることを示唆しています。また、会社予想の配当利回りは0.00%で、現時点では株主優待もありません。高成長企業によく見られる傾向ですが、株主還元よりも事業への再投資を優先しているため、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力が薄いかもしれません。高い成長性を評価し、将来的な株価上昇に期待する投資家にとっては許容範囲かもしれませんが、短期的な視点や、より割安な銘柄を探している場合は、株価の調整局面を待つのが賢明な選択肢となるでしょう。
C. 安全性 : ◎
ビジョナルの財務健全性は非常に高く、安全性に関しては文句なしの評価です。自己資本比率は70.5%と、一般的に望ましいとされる水準を大きく上回る高水準で推移しており、強固な財務基盤を築いていることがわかります。有利子負債も小さく、経営リスクが極めて低い状態にあると言えるでしょう。収益性も安定しており、ROE(自己資本利益率)は26.72%と非常に高い水準を維持しています。これは、自己資本を効率的に活用して利益を生み出している証拠であり、企業の稼ぐ力の強さを示しています。企業が成長フェーズにある中で、これだけの財務的な安定性を保っている点は、投資家にとって大きな安心材料となります。例えば、AI・IoTで産業DXを牽引する企業のように、成長と財務健全性を両立している企業は、長期的な投資対象として非常に魅力的です。


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