◯(3625)テックファームHD : DX需要追い風・高い技術力と安定財務

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

テックファームホールディングス(3625)の基礎情報

今回ご紹介するのは、テックファームホールディングス(東証スタンダード:3625)です。同社は、モバイルやWebを基盤としたシステム開発を長年手掛けてきたIT企業で、近年はデジタルトランスフォーメーション(DX)支援、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーンといった先端技術を活用したソリューション提供に注力しています。

金融、流通、エンターテイメント、公共など、幅広い業界の企業に対して、デジタル戦略の立案からシステム開発、運用までを一貫してサポートしており、顧客のビジネス課題解決に貢献しています。特に、モバイルアプリ開発においては豊富な実績を持ち、その技術力と提案力には定評があります。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 81,800円(818円/株)
  • PBR : 2.13倍
  • PER : 17.56倍
  • 配当利回り : 0.98%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月21日(火)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう一歩、割安感が出てきたら嬉しいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]
DX需要の追い風と高い技術力で成長を続けるIT企業ぽん!安定した財務基盤も魅力だけど、株価は少し高めぽん!

A. 成長性:◎

テックファームホールディングスは、現代社会で加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)の波に乗り、高い成長性を期待できる企業だと感じています。同社は、長年にわたり培ってきたモバイル・Web開発のノウハウを基盤に、AI、IoT、ブロックチェーンといった最先端技術を積極的に取り入れ、顧客企業のデジタル変革を強力に推進しています。

特に注目すべきは、金融機関向けのシステム開発や、流通・サービス業向けのモバイルソリューションなど、社会インフラに近い領域での実績です。これらの分野は、一度システムを導入すれば長期的な取引に繋がりやすく、安定した収益基盤を構築しやすい特性があります。また、子会社を通じてモバイルゲーム開発やブロックチェーン関連事業にも展開しており、新たな収益源の確保にも意欲的です。

過去数年の売上高や利益の推移を見ても、DX需要の高まりとともに堅調に成長を続けています。2026年6月期の会社予想EPSが46.57円と、今後も収益拡大を見込んでいる点は、成長株として非常に魅力的です。

DX支援を事業の柱とする企業としては、オプティムULSグループなども同様に高い成長期待を持っていますね。

B. 割安性:△

現在の株価指標を見ると、割安感は限定的と言えるかもしれません。PER(株価収益率)は17.56倍、PBR(株価純資産倍率)は2.13倍となっています。PERは同業他社と比較して極端に高いわけではありませんが、PBRが2倍を超えていることから、純資産に対して株価がやや評価されている状況だと考えられます。

配当利回りは0.98%と1%を下回っており、高配当を期待する投資家にとっては物足りなく感じるかもしれません。同社は成長フェーズにあるため、得られた利益を再投資に回し、さらなる事業拡大を目指す方針と見受けられます。株主還元よりも成長投資を優先する姿勢は、長期的な視点で見れば企業価値向上に繋がる可能性を秘めていますが、短期的なインカムゲインを求める方には不向きかもしれません。

最低投資金額は81,800円(100株単位)と、比較的手が届きやすい水準ではありますが、現在の株価から見て「今すぐ飛びつくほど割安」とは言い難く、今後の業績進捗や市場全体の動向を注視しながら、より魅力的な購入タイミングを待つという選択肢も考えられます。

C. 安全性:◎

財務の健全性に関しては、非常に高い評価ができます。自己資本比率は54.8%と安定しており、これは企業の財務基盤が盤石であることを示しています。有利子負債が少なく、自己資金で事業を運営できる体力があるため、景気変動や予期せぬ事態にも強い耐性を持っていると言えるでしょう。

また、ROE(自己資本利益率)は20.07%と非常に高く、効率的な経営ができている証拠です。これは、株主から預かった資本をいかに効率よく使って利益を生み出しているかを示す指標であり、20%を超える水準は優良企業の特徴の一つです。高いROEは、企業の稼ぐ力と成長性を裏付ける重要な要素となります。

このように、テックファームホールディングスは、高い自己資本比率と優れたROEを両立しており、財務面での安定性と収益性において非常に優れていると評価できます。これにより、今後も積極的な事業展開や投資を行う余地があり、持続的な成長を支える強固な基盤があると言えるでしょう。

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