◯(3539)JMHD : 盤石財務と安定収益、食肉事業に強み

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

皆さん、こんにちは!今回は、食肉を主軸とした食品スーパーを展開するJMホールディングス(東証プライム:3539)について、詳しく見ていきましょう。日々の食卓を支えるスーパーマーケットは、私たちの生活に欠かせない存在ですよね。JMホールディングスは、その中でも特に「食肉」に強みを持つ企業として知られています。

銘柄の基礎情報

JMホールディングスは、関東地方を中心に食品スーパー「ジャパンミート」を展開する企業です。特徴的なのは、食肉の調達から加工、卸売、そして店舗での販売までを一貫して手掛ける垂直統合型のビジネスモデル。これにより、高品質な食肉を競争力のある価格で消費者に提供できる強みを持っています。食肉事業を核としつつ、スーパーマーケット事業全体で安定した成長を目指しています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 150,800円(1,508円/株)
  • PBR : (連)1.70倍
  • PER : (連)10.98倍
  • 配当利回り : 1.59%
  • 株主優待 : 100株以上で自社グループ商品券または精肉製品(2,000円相当~)
  • (2025年10月31日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!今すぐ買いたいぽん〜!安定したビジネスモデルと健全な財務が安心感を与えるぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]
食肉の強みを活かした食品スーパー事業で、安定的な収益改善と盤石な財務基盤が魅力ぽん!

A. 成長性: 〇

JMホールディングスの成長性は、着実な収益改善に見られます。過去数年の純利益率や営業利益率は、前年同期比で上向きの傾向が続いており、特に純利益率は安定して推移しています。また、1株当たり利益(EPS)も増加を続けており、企業としての稼ぐ力が向上していることがうかがえます。食品スーパーという業態は、急激な成長は期待しにくい一方で、生活必需品を扱うため景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな特性があります。JMホールディングスは、食肉の調達から販売までを一貫して行うことで、コスト競争力と品質維持を両立させ、安定した成長基盤を築いていると言えるでしょう。

B. 割安性: 〇

現在のPERは10.98倍、PBRは1.70倍と、市場全体や同業他社と比較しても極端な割安感があるわけではありませんが、収益性の改善傾向と非常に高い財務健全性を考慮すると、十分に魅力的な水準だと考えられます。配当利回りは1.59%と、高配当銘柄とまでは言えませんが、安定的な配当が期待できます。さらに、株主優待として自社グループ商品券や精肉製品がもらえるのは、日々の食費の助けにもなり、長期保有のモチベーションにもつながる嬉しいポイントです。

C. 安全性: ◎

JMホールディングスの財務安全性は、非常に高く評価できます。自己資本比率は62.1%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る水準を維持しています。有利子負債も概ね横ばいで推移しており、過度な借入に依存しない堅実な経営がうかがえます。このような盤石な財務基盤は、予期せぬ経済変動や市場の逆風にも耐えうる強さを示しており、投資家にとって大きな安心材料となるでしょう。安定した経営基盤の上で、今後も持続的な事業展開が期待できます。

市場のトレンドとJMホールディングス

さて、ここで少し広い視野で市場の動きにも目を向けてみましょう。現在(2025年10月時点)の金融市場では、特定の巨大テクノロジー企業群、いわゆる「マグニフィセント・セブン(Mag 7)」への投資集中が話題になることがあります。先日、CNBCで報じられたJPMorganのアナリストの見解では、このMag 7株への投資家の「愛着」が極端であり、近く反転する可能性があると指摘されています。具体的には、Apple、Microsoft、Alphabet、Amazon、NVIDIA、Meta Platforms、Teslaといった企業群が市場全体のパフォーマンスを大きく牽引してきましたが、この集中が過度なリスクをはらむという見方です。

参照記事:Investor love affair with Mag 7 stocks is too extreme and could reverse soon, says JPMorgan – CNBC

もしJPMorganの指摘通り、市場の資金がMag 7のようなグロース株から、より広範な市場、特にバリュー株やディフェンシブ株へと分散され始めるならば、JMホールディングスのような企業が再評価される可能性があります。JMホールディングスは、前述の通り食品スーパーという生活必需品を扱う事業を主軸としており、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな特性を持っています。これは、市場全体が不安定な局面や、成長株の勢いが鈍化した際に、安定した投資先として注目を集めやすい特性です。

消費者の食生活に密着したビジネスは、経済状況に左右されにくい安定した需要が見込めます。JMホールディングスが持つ食肉事業の専門性と、調達から販売までの一貫体制は、他社との差別化要因となり、安定した収益源を確保しています。このようなマクロな市場トレンドの変化は、個別銘柄の評価にも少なからず影響を与えるため、JMホールディングスの持つ堅実なビジネスモデルと財務の安定性が、今後どのように市場で評価されていくのか、注目していくのも面白いでしょう。

まとめ

JMホールディングスは、食肉を核とした食品スーパー事業で、安定した収益改善と非常に強固な財務基盤を持つ企業です。PERやPBRは極端な割安感はないものの、その安定性と将来的な成長性を考慮すれば、魅力的な投資対象と言えるかもしれません。株主優待も魅力的で、長期保有を検討する方には嬉しいポイントです。市場全体のトレンドが変化する可能性も視野に入れつつ、JMホールディングスのようなディフェンシブで堅実な企業に注目してみてはいかがでしょうか。

食品スーパー業界の他の銘柄にご興味があれば、以前の記事も参考にしてみてくださいね。〇(7520)エコス : 割安PERと安定成長、盤石財務

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