はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
アキレス(3400)ってどんな会社?
今回ご紹介するのは、東証プライム市場に上場しているアキレス株式会社(証券コード:3400)です。アキレスと聞くと、運動靴の「瞬足」を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。同社は、その名の通り、靴事業を核としながらも、実は非常に幅広い事業を手掛ける化学品メーカーなんです。
具体的には、シューズ(靴)、産業資材、化成品、住宅建材、医療・介護用品といった多岐にわたる分野で製品を提供しています。ゴムやプラスチック、ウレタンといった素材の加工技術を強みとし、私たちの身近な生活から産業の現場まで、様々な場所でアキレスの製品が活躍しています。例えば、産業用ベルトやフィルム、断熱材、合成皮革、さらには医療現場で使われるマットレスなど、その製品ラインナップは驚くほど豊富です。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 131,500円(1,315円/株)
- PBR : 0.45倍
- PER : 12.39倍
- 配当利回り : 2.28%
- 株主優待 : 現在、株主優待制度は実施していません。
- (2025年12月9日(月)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!
評価の理由を深掘り!
[評価の注目ポイント] 割安な株価と堅実な財務基盤が魅力!多角的な事業展開で収益改善傾向にあるぽん!
A. 成長性 : ○
アキレスの成長性は、直近で改善傾向にあります。提供されたデータによると、純利益率は前年同期比でマイナスからプラスへ回復し、営業利益率も改善して上昇の流れにあるとのこと。これは、事業構造改革やコスト削減、あるいは特定事業の好調が寄与している可能性が高いでしょう。多角的な事業展開が、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な成長を下支えしていると考えられます。例えば、住宅建材や医療・介護用品といった分野は、社会の変化に合わせて安定した需要が見込めるでしょう。
B. 割安性 : ◎
アキレスは、現在の株価指標を見ると非常に割安感があります。PBR(株価純資産倍率)は0.45倍と、会社の純資産に対して株価が半分以下の水準で取引されています。これは、一般的に「割安」と判断されることが多い指標です。また、PER(株価収益率)も12.39倍と、市場平均と比較しても決して高すぎる水準ではありません。配当利回りも2.28%と、銀行預金金利を大きく上回る水準であり、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的な水準と言えるでしょう。
C. 安全性 : ◎
財務の安全性についても、非常に安定していると評価できます。自己資本比率は49.5%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤が盤石であることを示しています。有利子負債も大きな変化がなく横ばいであり、経営の安定性がうかがえます。このような健全な財務体質は、予期せぬ経済変動や市場の変化にも耐えうる強さを持っていると言えるでしょう。類似の財務健全性を持つ企業として、例えばSWCCやメディカルシステムネットワークなども挙げられます。
アキレスの事業戦略と将来性
アキレスは、靴、産業資材、化成品、住宅建材、医療・介護用品と、非常に多岐にわたる事業を展開しています。この多角化戦略は、特定の市場の変動リスクを分散し、企業全体の安定性を高める上で重要な役割を果たしています。
シューズ事業では、特に子供向け運動靴「瞬足」が有名で、高いブランド認知度を誇ります。少子化という課題はあるものの、機能性やデザイン性を追求することで、常に市場での存在感を維持しています。
産業資材事業や化成品事業では、ゴムやプラスチック、ウレタンといった素材加工技術を活かし、自動車部品、建設資材、農業資材など幅広い分野に製品を供給しています。これらの分野では、環境規制の強化や高機能化のニーズに応える製品開発が重要となっており、アキレスの技術力が試されるところです。
また、住宅建材事業では、断熱材や遮音材といった省エネ・快適性向上に貢献する製品を提供しています。近年、住宅の省エネ性能への関心が高まっていることから、この分野での需要拡大が期待されます。
さらに、医療・介護用品事業は、超高齢社会を迎える日本において、今後も安定的な成長が見込まれる分野です。高品質なマットレスやクッションなど、利用者の快適性や安全性を追求した製品開発は、社会貢献にも繋がる重要な取り組みと言えるでしょう。
アキレスは、長年培ってきた素材加工技術を基盤に、各事業分野で市場の変化に対応した製品開発と供給を続けています。収益性の改善傾向や盤石な財務基盤は、今後の事業展開を支える大きな強みとなるでしょう。特に、高機能素材や環境配慮型製品の開発、そして成長が見込まれる医療・介護分野への注力は、将来の成長ドライバーとして期待されます。
アキレス株式会社に関する直近の特筆すべきニュースは、提供されたリストからは見当たらなかったため、今回はアキレス株式会社の事業内容と将来性について深く掘り下げていきました。
まとめ
アキレスは、多角的な事業展開と長年の技術力に裏打ちされた安定した経営基盤を持つ企業です。現在の株価はPBR0.45倍と割安感があり、配当利回りも2.28%と魅力的です。財務も自己資本比率49.5%と非常に健全であり、安心して投資を検討できる銘柄の一つと言えるでしょう。
もちろん、投資には常にリスクが伴いますので、ご自身の投資判断と責任において、さらに深く企業を分析されることをお勧めします。


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