◯(2734)ニューラルグループ : AI・IoTでDX推進、成長期待も財務は注意

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

ニューラルグループ(2734)ってどんな会社?

ニューラルグループ(2734)は、「AI(人工知能)」「IoT(モノのインターネット)」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」といった最先端技術を駆使し、社会の様々な課題解決に取り組む企業です。社名が示す通り、人間の脳の神経回路(ニューラルネットワーク)を模したAI技術を核に、企業のDX推進や新たな価値創造を支援しています。

具体的には、AIを活用したデータ分析、IoTデバイスからの情報収集と解析、それらを統合したシステム開発などを手掛けています。金融、製造、医療など幅広い業界で、業務効率化や生産性向上、新規事業創出に貢献しており、まさに現代社会のデジタル化を牽引する存在と言えるでしょう。

直近の営業日(2025年10月10日(金)時点)における主要な指標を見てみましょう。

  • 最低投資金額 : 58,500円(585円/株)
  • PBR : 15.73倍
  • PER : 225.00倍
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し財務状況や具体的な成長戦略の進捗が見えてきたら買いたいぽん〜!

評価の理由を深掘り!

[評価の注目ポイント] AI・IoTでDXを推進する未来志向の企業ぽん!でも足元の財務指標は注意が必要ぽんね!

A. 成長性:AI・IoTで未来を拓く可能性◎

ニューラルグループの最大の魅力は、やはりAI・IoT・DXといった成長分野に特化している点にあります。世界中でデジタル化の波が押し寄せ、企業は生き残りのためにDX推進が不可欠となっています。この巨大な市場をターゲットに、ニューラルグループは独自の技術とソリューションを提供しています。

過去数年の売上高は堅調に推移しており、AI・IoT関連の引き合いが増えていることがうかがえます。配当は現在出ていませんが、これは成長投資に資金を回しているフェーズと捉えることもできるでしょう。今後もAI技術の進化やDX需要の高まりを背景に、さらなる成長が期待されます。

特に、社名にも通じる「ニューラル」という言葉の根源であるAIの基盤技術の進化は目覚ましいものがあります。2025年10月10日にNature誌で発表された研究「Temporal recurrence as a general mechanism to explain neural responses in the auditory system」では、聴覚系における神経応答の予測において、リカレントモデル(GRUアーキテクチャなど)が従来のモデルを大きく上回る性能を発揮することが示されました。

この研究は、AIが過去の情報を統合し、より複雑で連続的なデータから高精度な予測を行う能力が向上していることを示唆しています。これは、ニューラルグループが手掛けるようなAIを活用した予測分析やリアルタイムの意思決定支援ソリューションにおいて、技術的な基盤を強化し、その可能性を広げるものです。人間の脳の仕組みを模倣することで、AIはより高度な情報処理を実現し、DXの現場で新たな価値を生み出す源泉となるでしょう。このように、最先端のAI研究が、ニューラルグループのような企業の事業成長を後押しする可能性を秘めていると言えます。

AIやDX関連の企業に興味がある方は、同じくAI・DXで事業を推進するJDSC(4418)や、製造業DXをAI・3D技術で支援するVRAIN Solution(3840)の記事も参考にしてみてください。

B. 割安性:成長への期待と現在の指標×

ニューラルグループの割安性については、現在のところ「割高」と評価せざるを得ない状況です。PBRは15.73倍、PERは225.00倍と、非常に高い水準にあります。これは、現在の利益水準に対して株価が大きく評価されていることを意味し、将来の大きな成長期待がすでに株価に織り込まれていると考えることができます。

また、配当利回りは0.00%であり、株主還元よりも事業への再投資を優先している段階です。投資家としては、この高い株価に見合うだけの収益成長が今後実現できるのか、その見極めが重要になるでしょう。

C. 安全性:財務基盤と今後の課題△

財務の安全性については、成長企業特有の課題が見られます。自己資本比率は20.0%と、一般的な安定企業と比較するとやや低い水準です。また、ROE(自己資本利益率)が-11.47%とマイナスになっている点も、足元の収益性には改善の余地があることを示しています。

これは、積極的に成長投資を行っているフェーズであるため、一時的に利益を圧迫している可能性もあります。しかし、安定した成長を持続するためには、自己資本の充実や収益性の改善が今後の重要な課題となるでしょう。企業規模の拡大とともに、財務基盤の強化にも注目していく必要があります。

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