◯(2734)ニューラルグループ : AI・IoTでDX推進、成長性期待も割高感

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

ニューラルグループ(証券コード2734)は、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)技術を核として、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する企業です。主に、AIを活用したデータ分析、システム開発、コンサルティングサービスを提供しており、製造業からサービス業、さらには医療分野まで幅広い業界の課題解決に貢献しています。特に、複雑なデータを解析し、ビジネスにおける意思決定をサポートするソリューションに強みを持っています。

主要な指標は以下の通りです。

最低投資金額 : 69,900円(699円/株)

PBR : (連)18.79倍

PER : (連)268.85倍

配当利回り : 0.00%

株主優待 : なし

(2025年10月3日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!ただし、もう少し成長の具体的な成果が見えてきたら検討したいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

AI・IoT技術で企業のDXを強力に推進!将来性への期待は大きいけれど、現在の株価は割高感があるぽん。

A. 成長性: 〇

ニューラルグループは、AIやIoTといった最先端技術を駆使し、企業のデジタルトランスフォーメーションを力強く推進しています。社会全体のDX需要は今後も高まる一方であり、同社の事業領域は大きな成長ポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。特に、AIを活用したデータ分析や予測モデルの構築は、多くの企業にとって喫緊の課題であり、同社の専門性が光る分野です。企業が持つ膨大なデータを価値ある情報へと変換し、業務効率化や新たなビジネスチャンスの創出に繋げる役割は、まさに現代ビジネスの要と言えます。

しかし、現在のPERが268倍と非常に高く、EPSも2.60円にとどまっていることから、市場は将来の大きな成長を織り込み済み、あるいは期待先行で評価している状況です。今後の具体的な業績の伸びが、この高い評価に見合うかどうかが注目されます。

関連して、AI技術の進化は、医療分野にも大きな影響を与えています。例えば、最近のニュースでは、イーロン・マスク氏のNeuralinkの元幹部が設立したPrecision Neuroscienceが、低侵襲の脳コンピューターインターフェース(BCI)に関する研究成果を発表しました。(参考:Fierce Biotech記事) この技術は、脳の安全性と性能の両立を目指すもので、頭蓋骨を開けずに高品質な脳信号を得られるという画期的なものです。ニューラルグループが直接BCI開発に携わっているわけではありませんが、AIを活用したデータ解析やシステム連携のノウハウは、このような先端医療技術の発展を間接的に支える可能性を秘めています。医療DXが進む中で、同社の技術が新たな価値を生み出すことも期待できるでしょう。脳活動から得られる膨大なデータの処理や、それを基にした診断支援システムの構築など、AIの活躍の場は広がる一方です。

過去記事には、AI・ビッグデータ活用で知財戦略を支援するVALUENEXや、DX支援で成長を加速させるエフ・コードといった企業もご紹介しましたが、ニューラルグループも同様に、DXの波に乗ることでさらなる成長が期待されます。

B. 割安性: ×

現在の株価指標を見ると、PERが268.85倍、PBRが18.79倍と、非常に高い水準にあります。これは、同社がまだ成長途上の企業であり、将来の収益拡大への期待が株価に強く織り込まれていることを示しています。しかし、一般的な基準から見ると、現状はかなり割高感があると言わざるを得ません。特に、利益に対する株価の評価が非常に高いため、今後の業績が市場の期待を下回った場合には、株価調整のリスクも考えられます。

また、配当利回りは0.00%と無配であり、株主優待も現在のところ設定されていません。インカムゲインを重視する投資家にとっては、魅力が低いかもしれません。成長への期待値が高い分、株価の変動リスクも大きい点は考慮が必要です。

C. 安全性: △

自己資本比率は20.0%であり、財務の安定性という点では、まだ改善の余地があると言えるでしょう。一般的に、自己資本比率が高いほど企業の財務基盤は強固とされますが、成長フェーズにある企業では、先行投資のために一時的に比率が低くなることもあります。事業拡大のための積極的な投資が、自己資本比率に影響を与えている可能性も考えられます。

ROE(自己資本利益率)が-11.47%とマイナスになっている点も気になります。これは、自己資本を効率的に活用して利益を生み出せていない状況を示しており、収益性の改善が課題であることを示唆しています。今後の事業拡大とともに、収益性の向上と財務体質の強化が期待されます。特に、高い成長期待が株価に織り込まれている現状では、収益性を着実に高めていくことが、投資家からの信頼を得る上で重要となるでしょう。

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