はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、エンターテイメント業界で注目を集める株式会社GENDAです。GENDAは、アミューズメント施設の運営、プライズ(景品)の企画・開発、オンラインクレーンゲームなど、多岐にわたるエンターテイメント事業を展開しています。特にクレーンゲーム事業を主力とし、積極的なM&A戦略で事業規模を急速に拡大しているのが特徴です。私たちの生活に身近な「GiGO(ギーゴ)」ブランドのアミューズメント施設を運営している会社、と言えばイメージしやすいかもしれませんね。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 71,200円(712円/株)
- PBR : 2.22倍
- PER : 25.06倍
- 配当利回り : 0.00%(配当なし)
- 株主優待 : なし
- (2025年11月5日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!少し下がったタイミングを狙いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
エンタメ業界でM&Aを駆使し急成長中!市場拡大と組織強化でさらなる飛躍に期待できるぽん!
A. 成長性 : ◎
GENDAの最大の魅力は、その圧倒的な成長性にあると言えるでしょう。同社は、アミューズメント施設のM&Aを積極的に行い、事業規模を急速に拡大してきました。コロナ禍からの経済回復、特にインバウンド需要の増加は、アミューズメント施設事業に大きな追い風となっています。オンラインクレーンゲーム事業も堅調に推移しており、リアルとデジタルの両面で成長ドライバーを確立している点が強みです。
2025年11月4日には、グループ企業の新経営体制を発表しています。「グループ企業の新経営体制のお知らせ | 株式会社GENDAのプレスリリース」によると、これはGENDAが多角化する事業と拡大する組織に対応し、グループ全体のシナジーを最大化するための戦略的な動きです。各事業会社がより自律的に、かつ迅速に意思決定できる体制を構築することで、市場の変化に柔軟に対応し、さらなる成長を加速させる狙いがあると考えられます。このような組織強化は、今後の事業展開において非常に重要な要素であり、成長戦略を着実に実行していくGENDAの強い意志が感じられます。
また、過去数年の売上高や利益は着実に増加傾向にあり、今後も国内外での事業展開や新規事業への投資によって、さらなる成長が期待されます。
B. 割安性 : △
現在のGENDAのPERは25.06倍、PBRは2.22倍となっています。成長企業であるため、PERが高めになるのはある程度理解できますが、現在の株価は将来の成長期待を織り込んでいると言えるでしょう。配当利回りは0.00%と配当は出ておらず、株主優待もありません。このため、インカムゲインを重視する投資家にとっては、あまり魅力的に映らないかもしれません。しかし、成長投資を優先している段階と捉えることもできます。例えば、DX推進で成長を目指す企業として、ラキール(3907)のような企業と比較してみるのも面白いかもしれませんね。
C. 安全性 : 〇
GENDAの自己資本比率は31.0%と、一般的な水準と比較するとやや低めに見えるかもしれません。しかし、積極的にM&Aを行い事業を拡大している企業としては、許容範囲内と考えることもできます。M&Aに伴う有利子負債は増加傾向にあるものの、収益性の向上とキャッシュフローの創出によって、着実に返済を進めています。ROE(自己資本利益率)は12.03%と、資本を効率的に活用して利益を生み出す能力は高いと言えるでしょう。これは、成長投資が適切に行われ、それが収益に結びついている証拠とも考えられます。財務の健全性を高水準で維持している企業としては、住石ホールディングス(1503)なども参考になるでしょう。
今後も積極的な事業展開を継続していく上で、財務体質の強化は重要な課題となりますが、現在のところは成長とリスクのバランスが取れている印象です。


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