はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
アストロスケールホールディングス(186A)の基礎情報
今回ご紹介するのは、宇宙の持続可能性に貢献する革新的な企業、アストロスケールホールディングス(186A)です。同社は、増え続ける宇宙ゴミ(スペースデブリ)の問題解決と、衛星の寿命延長などの軌道上サービスを提供するグローバル企業として注目を集めています。
具体的には、運用を終えた衛星やロケットの残骸といった宇宙デブリを回収・除去する技術や、故障した衛星の修理・燃料補給を行うサービス、さらには衛星を安全にドッキングさせる技術開発などを手掛けています。地球の軌道上には数多くのデブリが存在し、新たな衛星の打ち上げや宇宙活動の安全を脅かす深刻な問題となっています。アストロスケールは、この喫緊の課題に対し、独自の技術とビジネスモデルで挑んでいます。
宇宙産業は、衛星通信、地球観測、GPSなど、私たちの生活に欠かせないインフラを支える重要な分野です。その発展を持続可能なものにするため、アストロスケールの技術は今後ますます重要性を増していくと考えられます。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 83,000円(830円/株)
- PBR : 7.71倍
- PER : —
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年10月22日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!宇宙デブリ除去という未来の事業に大きな期待を抱いているぽん!でも、今はまだ成長途中でリスクもあるから、もう少し株価の動きを見守りたいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント] 宇宙デブリ除去という最先端技術で社会貢献とビジネスを両立!未来の成長性はピカイチだけど、今は投資先行で赤字が続いているから、長期的な視点が必要ぽん!
A. 成長性 : ◎
アストロスケールホールディングスの最大の魅力は、その圧倒的な成長性と将来性にあります。宇宙デブリ除去や軌道上サービスは、まだ黎明期にあるものの、今後数十年にわたって拡大が確実視される市場です。世界各国で宇宙活動が活発化する一方で、宇宙デブリの問題は国際的な課題として認識され、その解決に向けた需要は高まる一方です。
同社は、この分野における世界的なパイオニアであり、すでに複数の実証ミッションを成功させています。各国政府や宇宙機関、民間企業からの関心も高く、長期的な契約獲得の可能性を秘めています。直近ではまだ投資先行フェーズのため赤字が続いていますが、これは将来の大きな収益に繋がるための先行投資と捉えることができます。今後、技術の確立と規模の経済が働けば、一気に収益性が向上する可能性も十分に考えられます。
B. 割安性 : △
現在の指標を見ると、割安性という点では課題が見られます。PERは赤字のため算出されておらず、PBRは7.71倍と非常に高い水準にあります。これは、現在の資産価値や収益に対して株価がかなり割高であることを示唆しています。また、配当利回りも0.00%であり、株主優待もありません。
しかし、これはアストロスケールが成長フェーズにある企業であるため、現在の利益や資産で評価することが難しい側面があるからです。投資家は、現在の価値ではなく、数年後、数十年後の大きな成長と収益を期待して投資していると考えられます。そのため、PBRが高いことは、市場が同社の将来性を高く評価している裏返しとも言えます。とはいえ、短期的な視点で見れば、株価の変動リスクは大きいと言えるでしょう。同様に、高いPBRと赤字が続く企業として、ELEMENTSのような銘柄も参考にしてみると良いかもしれません。
C. 安全性 : △
財務の安全性についても、成長企業ならではの特徴が見られます。自己資本比率は18.2%と、一般的にはやや低い水準です。これは、事業拡大のための研究開発費や設備投資、人材採用などに多くの資金を投じているためと考えられます。
宇宙ビジネスは、技術開発に多大な費用と時間がかかるため、資金調達の継続性が重要になります。アストロスケールは上場を果たし、資金調達の基盤を強化しましたが、今後も大規模な投資が必要となる可能性があります。そのため、財務状況については、定期的なチェックが欠かせません。ただし、宇宙産業という国の支援も期待できる分野であること、そして革新的な技術力を持つことから、資金調達の道が閉ざされるリスクは低いと考えられます。赤字が続く企業の財務健全性については、GVA TECHなどの事例も参考になるかもしれません。


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