はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、東証スタンダード市場に上場している株式会社グリーンズ(6547)です。グリーンズは、主にホテル運営を手がける企業で、国内外で「コンフォートホテル」「チョイスホテル」といったブランドを展開しています。特に、ビジネスホテルを中心に、宿泊特化型ホテルの運営に強みを持っています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 248,800円(2,488円/株)
- PBR : 3.05倍
- PER : 9.49倍
- 配当利回り : 1.61%
- 株主優待 : なし
- (2025年11月14日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
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評価の理由
[評価の注目ポイント]
インバウンド需要の本格回復と国内旅行需要の堅調さで、ホテル事業の収益力向上が期待できるぽん!
A. 成長性 : ◎
グリーンズの成長性は、コロナ禍からの力強い回復と、今後のインバウンド需要の伸びに大きく期待が持てます。2025年現在、海外からの旅行客は日本に戻りつつあり、国内の旅行需要も堅調に推移しています。これは、同社の主力であるビジネスホテルや宿泊特化型ホテルにとって、大きな追い風となるでしょう。
特に注目すべきは、会社予想のEPS(1株当たり利益)が262.21円と非常に高い水準にある点です。これは、過去数年の厳しい状況を乗り越え、収益力が大きく改善していることを示唆しています。また、積極的な新規出店や既存ホテルのリブランド戦略も、今後の売上・利益拡大に貢献すると考えられます。効率的なホテル運営と、需要回復による稼働率・客室単価の上昇が、利益を押し上げる原動力となりそうです。
B. 割安性 : ◎
割安性という観点では、同社のPER(会社予想)が9.49倍と、同業他社と比較しても魅力的な水準にあると感じます。高い成長期待がある中で、このPERは投資妙味があると言えるでしょう。一般的に、成長企業はPERが高めになる傾向がありますが、グリーンズの場合は現状の利益水準から見て割安感があります。
PBR(実績)は3.05倍と、一見するとやや高めに感じるかもしれません。しかし、これは同社のROE(実績)が58.44%と非常に高い水準にあることを考慮すると、妥当な評価とも考えられます。自己資本を効率的に活用して、高い利益を生み出している証拠と言えるでしょう。配当利回りは1.61%と特段高いわけではありませんが、企業の成長に伴う将来的な増配にも期待が持てます。株主優待がないのは少し残念ですが、企業の成長と配当による還元を重視する姿勢と捉えることもできますね。
C. 安全性 : 〇
企業の安全性を示す自己資本比率(実績)は34.6%です。ホテル業界は設備投資が大きく、借入金が多い傾向にあるため、この水準は標準的と言えるでしょう。コロナ禍という未曽有の危機を乗り越え、現在は収益が回復基調にあることから、財務の健全性は維持されていると評価できます。高いROEを維持していることも、自己資本を効率的に活用して利益を生み出す力が強いことを示しており、財務効率性の高さが伺えます。
もちろん、経済状況の変動や予期せぬ事態が発生した際には、ホテル業界が影響を受けやすい側面もあります。しかし、これまでの経験を活かし、柔軟な経営戦略で対応していくことが期待されます。
また、他の企業と比較してみたい方は、PBRやPERが割安な銘柄として京阪ホールディングス(9045)や、インバウンド回復の恩恵を受ける銘柄としてエイチ・ツー・オー リテイリング(8242)などの記事も参考にしてみるのも良いかもしれません。


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