はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
フォーラムエンジニアリングの基礎情報
今回ご紹介するのは、技術者派遣の分野で高い存在感を示すフォーラムエンジニアリングです。同社は、製造業を中心に、IT、機械、電気・電子といった幅広い分野で、高度な専門知識を持つエンジニアを企業に派遣しています。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)といった先端技術の需要が高まる現代において、企業の技術力強化を支える重要な役割を担っています。
技術者派遣は、景気変動の影響を受けやすい側面もありますが、専門性の高いエンジニアの需要は根強く、特に技術革新が加速する現代では、企業の競争力維持に不可欠な存在です。フォーラムエンジニアリングは、こうした市場のニーズを捉え、質の高い技術者を提供することで、安定的な事業基盤を築いています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 122,300円(1,223円/株)
- PBR(実績) : 5.35倍
- PER(会社予想) : 18.92倍
- 配当利回り(会社予想) : 5.11%
- 1株配当(会社予想) : 62.50円
- 自己資本比率(実績) : 68.8%
- ROE(実績) : 22.29%
- 時価総額 : 65,332百万円
(2025年10月29日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
◎ ぽんぽんは、強く買いたいぽん! 高い配当利回りと盤石な財務基盤は魅力的ぽん! 今すぐ買いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント] 高い配当利回りと盤石な財務基盤が魅力!DX・AI需要の追い風で成長も期待できるぽん!
A. 成長性 : 〇
フォーラムエンジニアリングが事業を展開する技術者派遣市場は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速やAI技術の進化を背景に、高い専門性を持つエンジニアの需要が非常に旺盛です。企業は、自社で全ての技術者を抱えるのではなく、必要な時に必要なスキルを持つ人材を外部から調達する傾向を強めており、これは同社にとって追い風となっています。会社予想のEPS(1株当たり利益)も64.65円と、今後の収益成長への期待がうかがえます。
特に、AIがビジネスやエンジニアリングの現場に与える影響は計り知れません。RCR Wirelessが2025年10月28日に公開した記事「Research note: The other AI — authentic intuition」では、AIがエンジニアの課題解決をより良く、より迅速に支援する可能性について言及されています。AIがルーティンワークを効率化し、エンジニアがより創造的で高度な問題解決に集中できるようになれば、技術者派遣のニーズは、単なる人手不足の解消だけでなく、企業のイノベーションを加速させるための「質の高い専門性」へとシフトしていくでしょう。フォーラムエンジニアリングは、こうした変化に対応し、先端技術に対応できるエンジニアの育成やマッチングを強化することで、さらなる成長機会を掴むことができると考えられます。
過去記事でも、DXやAI分野への投資を積極化する企業や、その追い風を受ける企業を紹介しています。例えば、pluszeroやクロスキャット、アドバンスト・メディアといった銘柄も、AIやDXの成長を期待されています。フォーラムエンジニアリングも、こうした技術進化の恩恵を享受し、成長を続けていくポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。
B. 割安性 : 〇
同社のPER(会社予想)は18.92倍、PBR(実績)は5.35倍となっています。PBRはやや高めに見えますが、これは後述する高いROE(自己資本利益率)22.29%が示すように、資本を効率的に活用し、高い利益を上げていることの表れとも考えられます。市場が同社の収益力を評価している結果と捉えることもできるでしょう。
そして何よりも注目すべきは、会社予想で5.11%という非常に高い配当利回りです。1株配当も62.50円と安定しており、インカムゲインを重視する投資家にとっては大きな魅力となるでしょう。最低投資金額も122,300円と、比較的投資しやすい水準にあります。
C. 安全性 : ◎
フォーラムエンジニアリングの財務健全性は非常に高く評価できます。自己資本比率は68.8%と、非常に強固な財務基盤を持っています。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資金で事業を運営できる安定性を示しており、経済変動や予期せぬ事態にも強い体質であると言えます。投資家にとって、企業の倒産リスクが低いことは大きな安心材料となるでしょう。
ただし、信用倍率が1,528.00倍と非常に高い点には注意が必要です。これは信用買い残が信用売り残を大幅に上回っている状態を示しており、将来的な株価の需給バランスに影響を与える可能性があります。短期的な視点では、信用買いの解消売りが株価を一時的に押し下げる要因となることもあり得ます。しかし、長期的な視点で見れば、盤石な財務と高い配当利回りが魅力となり、安定した投資先として期待できるでしょう。


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