はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
Jストリームってどんな会社?
今回ご紹介するのは、Jストリーム(証券コード:4308)です。Jストリームは、インターネット上での動画配信に特化したサービスを提供する企業として、日本のデジタルコンテンツ業界を長年支えてきました。彼らの主な事業は、企業やメディアが動画コンテンツを安定して、そして高品質に視聴者に届けるためのプラットフォームやネットワークインフラ(CDN:コンテンツデリバリーネットワーク)の提供です。
例えば、企業のIR(投資家向け広報)動画や、オンラインセミナー、イベントのライブ配信、教育コンテンツ、さらにはテレビ局や出版社といったメディアのオンデマンド配信など、多岐にわたる場面でJストリームの技術が活用されています。動画コンテンツの需要が爆発的に伸びている現代において、彼らの提供するサービスはまさに社会のインフラとも言える存在になっています。
直近の営業日である2025年11月28日時点の主要な指標を見てみましょう。
- 前日終値 : 346円(2025年11月27日)
- 始値 : 346円(2025年11月28日)
- 高値 : 350円(2025年11月28日)
- 安値 : 346円(2025年11月28日)
- 最低投資金額 : 34,700円(347円/株、単元株数100株)
- PBR(実績) : 0.83倍
- PER(会社予想) : 15.80倍
- 配当利回り(会社予想) : 4.03%
- 1株配当(会社予想) : 14.00円(2026年3月期)
- 時価総額 : 9,736百万円
- 自己資本比率(実績) : 80.1%
(2025年11月28日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
PBR1倍割れの割安感と4%超の高配当、そして盤石な財務が魅力的なぽん!もう少し様子を見て、買い時を探したいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBR1倍割れの割安感と4%超の高配当、強固な財務基盤で安定投資に魅力的なぽん!動画市場の成長も追い風になりそうぽん!
A. 成長性 : 〇
Jストリームの成長性を考える上で、動画配信市場の拡大は避けて通れないテーマです。近年、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や、エンターテイメントコンテンツの多様化により、動画コンテンツの制作・配信需要は右肩上がりに増加しています。Jストリームは、この市場で長年の実績とノウハウを持つ専門企業として、その恩恵を享受しています。
実際に、当社の収益性は改善傾向にあり、営業利益率や純利益率は前年同期比で上向いています。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も改善傾向にありますが、ROEは一般的に望ましいとされる8~10%を下回る水準にあります。しかし、これは裏を返せば、まだ成長の余地があるとも言えるでしょう。
動画配信市場の活況を示す例として、外部ニュースからNetflixの動向を見てみましょう。IGN Southeast Asiaの記事「Everything Coming to Netflix in December」によると、2025年12月には人気シリーズ「Stranger Things」の最終シーズンや、新しい日本シリーズ「10DANCE」など、多くの新作コンテンツがNetflixで配信される予定です。このような大手ストリーミングサービスでのコンテンツ拡充は、動画配信インフラを提供するJストリームにとって、データトラフィックの増加や高品質な配信技術への需要拡大に直結する大きな追い風となります。特に、日本発のシリーズが世界的に注目されることで、国内だけでなくグローバルなデータトラフィック増加にも貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。動画コンテンツの多様化と視聴習慣の定着は、Jストリームの安定的な成長を後押しする要因となるはずです。
また、企業のDX推進においては、動画を活用した情報伝達が不可欠になってきています。例えば、オンライン研修や社内広報、顧客サポートなど、様々な場面で動画が利用されており、Jストリームのソリューションはこうしたニーズに応えることができます。これは、AI・データ活用でDX支援を行う3984)ユーザーローカルのような企業が活躍する領域とも連携し、デジタル化社会の基盤を支える存在として、Jストリームの役割は今後ますます重要になるでしょう。
B. 割安性 : ◎
Jストリームの株価指標を見ると、非常に魅力的な水準にあると言えるでしょう。まず、PBR(株価純資産倍率)は0.83倍と、純資産に対して株価が割安であると評価できます。一般的にPBRが1倍を下回る銘柄は「割安」と判断されることが多いので、現在のJストリームはその基準を満たしています。
次に、PER(株価収益率)は15.80倍と、こちらも市場平均と比較しても妥当な水準、あるいはやや割安感があると言えるでしょう。そして特筆すべきは、配当利回りが4.03%と、非常に高水準である点です。現在の低金利環境において、4%を超える配当利回りは、インカムゲインを重視する投資家にとって大きな魅力となるはずです。最低投資金額も約3.5万円と、比較的少額から投資できるため、投資初心者の方でも手を出しやすい銘柄と言えるでしょう。
C. 安全性 : ◎
Jストリームの財務健全性は非常に高く、投資家にとって安心材料となるでしょう。最も注目すべきは、自己資本比率が80.1%という点です。これは、一般的に優良とされる30%を大きく上回る水準であり、企業が外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業を運営できる非常に高い余力を持っていることを示しています。財務基盤が盤石であるため、景気変動や予期せぬ事態にも強い体質であると言えるでしょう。
さらに、有利子負債も前年より減少しており、財務の安定性が一層強化されています。1株当たり利益(EPS)も前年同期比で増加傾向にあり、足元も落ち着いていることから、事業活動から安定的に利益を生み出す力が備わっていることがうかがえます。
これらの財務指標を見る限り、Jストリームは非常に安定した経営を行っており、中長期的な視点での投資を検討する上で、大きな強みとなるでしょう。


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