△(8142)東邦レマック : PBR0.59倍割安も、収益性悪化と成長性鈍化に注目

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、婦人靴の企画・製造・販売を手掛ける東邦レマック(8142)です。老舗企業として、百貨店や専門店、量販店など幅広いチャネルで商品を展開しており、長年にわたり日本の足元を支えてきた歴史があります。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 52,700円(527円/株)
  • PBR : 0.59倍
  • PER : 20.63倍
  • 配当利回り : 2.16%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年11月27日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

△ ぽんぽんは、売りたいぽん!

盤石な財務は安心できるけど、本業の収益悪化が気になるぽん。。

評価の理由

[評価の注目ポイント]

自己資本比率76.5%と財務は非常に安定しているものの、収益性が悪化傾向にあり、今後の事業改善が課題ぽん。

A. 成長性 : △

東邦レマックの成長性については、残念ながら課題が見られます。提供されたデータによると、過去の収益性は悪化傾向にあり、営業利益率と純利益率は前年同期比で低下し、直近ではマイナスとなっています。また、EPS(1株あたり利益)も前年同期比で悪化しマイナスに転じており、その振れ幅も大きいようです。これは、本業で安定的に利益を創出できていない状況を示唆しており、積極的な成長を期待するには厳しい状況と言えるでしょう。

B. 割安性 : 〇

割安性という点では、魅力的な側面も持ち合わせています。現在のPBR(株価純資産倍率)は0.59倍と、1倍を大きく下回っており、企業の持つ純資産に対して株価が割安に評価されていると見ることができます。また、配当利回りも2.16%と、現在の低金利環境下では一定の魅力がある水準です。しかし、PER(株価収益率)は20.63倍と、収益悪化を考慮するとやや高めにも映ります。これは、将来の収益改善への期待が一部織り込まれている可能性も考えられますが、現状の収益性から見ると、PBRほどの割安感は感じにくいかもしれません。

C. 安全性 : ◎

企業の安全性、特に財務健全性については、非常に高く評価できます。自己資本比率は76.5%と極めて高水準を維持しており、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っています。これは、外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業を運営できている証拠であり、不測の事態にも耐えうる強固な財務基盤を持っていることを示しています。有利子負債も概ね横ばい圏で推移していることから、財務面でのリスクは低いと言えるでしょう。この盤石な財務基盤は、長期的な視点で企業を評価する上で大きな安心材料となります。

外部ニュースと市場の動向

本銘柄に関連する直近の外部ニュース記事は見当たりませんでした。しかし、婦人靴業界全体としては、消費者のライフスタイルの変化やファッションの多様化、EC市場の拡大といった大きな潮流の中にあります。特に、機能性とデザイン性を両立させた商品や、サステナビリティを意識した素材への関心が高まっている傾向が見られます。東邦レマックが、この変化の波にどのように対応し、新たな価値を創造していくかが今後の収益改善の鍵となるでしょう。

まとめ

東邦レマックは、高水準の自己資本比率に裏打ちされた盤石な財務基盤を持つ企業です。PBRも1倍を大きく下回っており、純資産から見れば割安感があると言えるでしょう。しかしながら、収益性の悪化とEPSのマイナス転落は、本業の厳しさを物語っています。投資を検討する際には、この財務の安定性と収益性の課題という二つの側面をしっかりと見極める必要があるでしょう。

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