△(7090)リグア : DX支援は魅力的だがPBR8.47倍と割高

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、株式会社リグア(証券コード: 7090)です。リグアは、整骨院や接骨院といった治療院業界に特化した経営支援サービスを提供している企業です。単にシステムを導入するだけでなく、集客支援、レセプト業務支援、人材育成といった多角的なサポートを通じて、治療院の経営課題解決をサポートしています。

高齢化社会の進展や健康意識の高まりを背景に、治療院のニーズは安定していますが、一方で経営環境は厳しさを増しています。このような状況で、リグアが提供するDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションや経営ノウハウは、治療院の持続的な成長にとって重要な役割を担っています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 143,800円(1,438円/株)
  • PBR : (連)8.47倍
  • PER : —
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月15日(水)時点)

ぽんぽん的な評価

△ ぽんぽんは、売りたいぽん!

事業の将来性には期待できるけど、現状の財務状況は厳しいぽん。改善が見られるまで、様子を見たいぽん。

評価の理由

[評価の注目ポイント] 整骨院・接骨院のDX支援は魅力的だけど、今の財務状況はちょっと心配ぽん。

A. 成長性 : 〇

リグアの事業は、高齢化社会の進展や健康意識の高まりを背景に、堅調なニーズが見込まれる整骨院・接骨院業界に特化しています。非効率な業務が多い治療院業界において、DX支援や経営ノウハウの提供は大きな価値を生み出し、今後の市場拡大が期待されます。

しかし、現在のところは赤字であり、売上成長が利益に繋がりきっていない点が課題と言えるでしょう。事業規模の拡大とともに、いかに収益性を向上させていくかが今後の成長の鍵となります。

B. 割安性 : ×

PBRが8.47倍と非常に高く、純資産に対して株価がかなり割高に評価されている状況です。PERは赤字のため算出不可となっており、これは企業がまだ安定した収益を上げていないことを示唆しています。また、配当利回りも0.00%で、現時点では株主還元は期待できません。

これらの指標から見ると、将来の成長期待が株価に大きく織り込まれていると考えられますが、現在の財務状況から判断すると、割安感は残念ながら全く感じられません。

C. 安全性 : △

自己資本比率が10.2%と低く、財務基盤は比較的脆弱と言わざるを得ません。ROEも大幅なマイナス(-65.22%)となっており、自己資本を効率的に活用して利益を生み出せていない状況がうかがえます。これは、投資家にとってリスク要因となり得ます。

継続的な赤字や資金繰りの状況によっては、さらなる資金調達が必要となる可能性も考えられるため、今後の財務状況の推移には特に注意が必要です。企業の成長には資金が必要不可欠ですが、その調達方法や財務体質の改善が喫緊の課題と言えるでしょう。

リグアのようなDX支援を行う企業は、市場のニーズを捉え、成長の可能性を秘めています。例えば、超上流のDX支援で高収益を上げているULSグループや、キャッシュレス・DXを追い風に成長するGMOフィナンシャルゲートのように、DX関連銘柄は注目されています。しかし、リグアの場合は、その成長性を享受するためには、まず財務基盤の安定と収益化の確実な道筋が示されることが重要だと考えられます。

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