△(4438) kubell : DX市場期待もPER・ROE低迷

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

今日は、情報・通信業界で注目される企業、kubell(キューベル)についてご紹介しますね。かつてはアステリアという社名で知られていたこの会社は、データ連携やノーコード開発、ブロックチェーン技術といった、まさに現代のビジネスに欠かせないソリューションを提供しています。デジタル変革(DX)が叫ばれる中で、その技術力と市場での存在感に注目が集まっています。

銘柄の基礎情報

kubellは、データ連携ツール「ASTERIA Warp」やモバイルアプリ開発基盤「Platio」、そしてブロックチェーン製品「ASTERIA Warp Core」などを手掛ける企業です。企業のデータ活用や業務効率化を支援し、DX推進のキープレイヤーとして期待されています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 42,000円(420円/株)
  • PBR : 10.47倍
  • PER : —(EPSがマイナスであるため算出不能)
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし

(2025年10月8日(水)時点)

ぽんぽん的な評価

△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。

DXやデータ連携といった成長分野にいるのは魅力的だけど、今の株価水準や財務状況を見ると、すぐに飛びつくのはちょっと怖いぽんね。もう少し様子を見たいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]
DXという成長市場で事業を展開する期待感はあるものの、高いPBRとマイナスROE、そして無配当が気になる点ぽん。今後の収益改善に期待したいところぽん。

A. 成長性 : ○

kubellは、まさに時代のニーズに応えるDX関連事業を展開しています。データ連携ツール「ASTERIA Warp」は、企業が散在するデータを効率的に統合し、活用するための基盤を提供。また、「Platio」によるノーコード開発は、IT人材不足に悩む企業にとって非常に魅力的なソリューションです。さらに、ブロックチェーン技術を活用した製品も手掛けており、将来性のある分野にしっかりと投資しています。これらの事業は、デジタル化が進む社会において、今後も需要が拡大していくと見込まれます。

しかしながら、足元の業績を見ると、EPS(1株あたり利益)がマイナスとなっており、まだ利益に結びついていない点が課題です。成長分野にいることは間違いありませんが、それをいかに収益へと転換していくかが今後の焦点となるでしょう。DX推進を支援する企業としては、VRAIN SolutionJDSCといった企業も注目されていますね。

B. 割安性 : ×

現在のPBR(株価純資産倍率)は10.47倍と、純資産に対して株価がかなり割高な水準にあります。PER(株価収益率)はEPSがマイナスであるため算出できませんが、これも収益性という観点からは厳しい状況を示しています。配当利回りも0.00%で、株主優待もありません。現状では、割安感はほとんど感じられず、むしろ成長への期待が株価に先行している印象を受けます。投資家としては、これらの指標が改善されるか、あるいは事業の成長がより明確になるまで、慎重な姿勢が求められるかもしれません。

C. 安全性 : △

自己資本比率は26.1%と、ソフトウェア企業としては極端に低いわけではありませんが、財務基盤が非常に盤石であるとまでは言えません。特に懸念されるのは、ROE(自己資本利益率)が-58.31%と大幅なマイナスとなっている点です。これは、自己資本を効率的に活用して利益を生み出せていない状況を示しており、財務の健全性という観点からは改善が必要な部分です。もちろん、成長投資が先行している段階では一時的に利益が圧迫されることもありますが、持続的な成長のためには、早期の収益化と財務体質の強化が望まれます。

さて、直接的な関連性はありませんが、プラットフォーム技術の重要性を示すニュースとして、米陸軍技術に関する記事を一つご紹介しましょう。「Roboteam launches centralised platform – Army Technology」という記事では、防衛産業向けの集中型プラットフォームが発表されています。これは、様々なシステムやデータを一元的に管理し、効率的な運用を可能にする技術の重要性を示唆しています。kubellが提供するデータ連携やモバイルアプリ開発のプラットフォームも、分野は異なりますが、企業内の情報や業務を一元化し、効率を高めるという点で共通の価値を提供しています。このように、様々な産業でプラットフォーム技術への需要が高まっていることは、kubellの事業にとっても追い風となり得るでしょう。

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