はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
ネットスターズ(3682)の基礎情報
ネットスターズは、キャッシュレス決済ソリューションを幅広く提供している企業です。その中でも特に注目されるのが、複数の主要なQRコード決済サービスを一括で導入・管理できる「StarPay」というサービスです。
この「StarPay」は、国内の主要な決済サービスはもちろんのこと、中国の「WeChat Pay」「Alipay」、韓国の「Kakao Pay」、台湾の「JKO Pay」といった、訪日外国人観光客が頻繁に利用する海外の決済サービスにも対応している点が大きな強みです。これにより、実店舗やECサイトを運営する事業者は、多様な顧客ニーズに応えながら、効率的にキャッシュレス決済を導入・運用することができます。国内のキャッシュレス化推進や、インバウンド需要の回復という追い風を受け、事業を拡大しています。
- 最低投資金額 : 127,800円(1,278円/株)
- PBR : 2.97倍
- PER : 107.76倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年10月24日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。
評価の理由
[評価の注目ポイント]
キャッシュレス市場の成長は魅力的だけど、現在の株価はかなり割高感があるぽん。財務健全性にも少し不安があるぽんね。
- A. 成長性 : ○
- B. 割安性 : ×
- C. 安全性 : △
ネットスターズが事業を展開するキャッシュレス決済市場は、国内のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要の回復により、今後も堅調な成長が見込まれています。同社の主力サービスである「StarPay」は、多様な国内外の決済手段に対応しているため、事業者にとって導入メリットが大きく、市場の拡大とともに事業規模を拡大する潜在力は十分に秘めていると言えるでしょう。ただし、現状のROEがマイナスである点は、現時点での収益化には課題があることを示唆しており、今後の利益成長に注目が集まります。
現在の株価指標を見ると、PERが100倍を超え、PBRも約3倍と、現在の利益水準から見るとかなり割高感があります。これは、将来の大きな成長期待が株価にすでに織り込まれている可能性が高いことを意味します。また、配当や株主優待も現在のところ設定されていません。割安性を重視する投資家にとっては、現在の水準での投資は慎重な検討が必要であり、期待通りの利益成長が実現しない場合のリスクは大きいと言えるでしょう。
自己資本比率が19.9%と20%を下回っており、一般的に見ると財務の安定性にはやや懸念が残ります。成長期の企業においては、事業拡大のための先行投資が自己資本比率を一時的に押し下げるケースもありますが、今後のさらなる事業展開や外部環境の変化に耐えうる、より強固な財務基盤を築けるかどうかが重要なポイントとなります。現時点では、万が一の事態に対する耐性には注意が必要だと言えるでしょう。
キャッシュレス決済という成長分野に位置するネットスターズですが、その高い成長期待がすでに株価に大きく反映されている状況です。特に、PERの高さや、現在のところ無配である点、そして自己資本比率がやや低い水準にあることは、投資判断において考慮すべき重要な点と言えるでしょう。今後の収益改善や財務体質の強化、そしてそれらが株価にどのように反映されていくかに注目が集まります。
DX推進に関連する銘柄としては、クロスキャット(3753)なども注目されていますね。


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