△(2778)パレモHD : PBR1倍台も収益性悪化・無配に懸念

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

パレモ・ホールディングス(2778)の基礎情報

今回ご紹介するのは、婦人服や服飾雑貨、生活雑貨などの企画・販売を手掛けるパレモ・ホールディングス(2778)です。

同社は、主にショッピングセンター内に店舗を展開し、トレンドを意識したリーズナブルな価格帯の商品を提供することで、幅広い顧客層に支持されています。アパレル業界は流行の移り変わりが早く、常に消費者のニーズを捉えることが求められる競争の激しい分野ですね。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 14,100円(141円/株)
  • PBR : (連)1.02倍
  • PER : (連)13.06倍
  • 配当利回り : 0.00%

(2025年10月31日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。

評価の理由

[評価の注目ポイント] 収益性・安定性の悪化と無配が懸念材料だけど、PBRは1倍台で割安感もあるぽん!

A. 成長性 : ×

パレモ・ホールディングスの成長性を見ると、残念ながら明確な成長は見られず、収益性も悪化傾向にあるようです。過去数年の売上や利益の推移を見ても、力強い伸びは確認しにくい状況です。アパレル業界全体が厳しい環境にある中で、同社もその影響を受けているのかもしれませんね。今後の事業戦略や新たな成長ドライバーの創出に期待したいところです。

B. 割安性 : △

割安性については、PERが13.06倍、PBRが1.02倍と、数値だけを見ると極端に割高とは言えない水準です。特にPBRが1倍台というのは、帳簿上の価値とほぼ同等と見ることができ、一見すると割安感があるように感じられます。しかし、配当利回りが0.00%と無配である点や、後述する収益性の悪化を考慮すると、現在の株価が本当に割安と言えるかについては慎重な見方が必要だと考えられます。

C. 安全性 : △

財務の安全性については、やや低下傾向にあるようです。自己資本比率は22.4%と、一般的に望ましいとされる30%を下回る水準で推移しています。有利子負債は前年同期比で減少しているのは好材料ですが、EPS(1株あたり利益)の振れが大きく、収益の不安定さが財務の安定性にも影響を与えていると言えるでしょう。盤石な財務基盤を築くためには、自己資本比率の改善や安定した利益創出が課題となりそうです。財務の安定性に懸念がある銘柄として、以前ご紹介したSHARING INNOVATIONS(6029)の記事も参考にしてみてください。

アパレル業界を取り巻く環境と消費者心理

パレモ・ホールディングスが事業を展開するアパレル業界は、国内市場の縮小、ファストファッションの台頭、EC化の進展など、非常に競争が激しい環境にあります。さらに、近年は物価上昇や景気変動が消費者の購買意欲に大きな影響を与えています。

例えば、アメリカの住宅建設大手に関する最近の決算報告では、消費者心理の悪化が示唆されています。記事「Earnings Roundup: NVR, Meritage Homes, Dream Finders Homes, and Green Brick Partners」(2025年10月30日公開)によると、「複雑で挑戦的な住宅環境」「手頃な価格への課題」「消費者信頼感の低下」といった言葉が並んでいます。住宅市場とアパレル市場は直接的な関係はありませんが、消費者の所得や将来への不安は、衣料品のような裁量的な支出にも影響を及ぼす可能性があります。

このような状況下で、パレモ・ホールディングスがどのように消費者の心を掴み、収益性を改善していくのかが注目されます。価格競争だけでなく、商品企画力やブランド戦略、店舗運営の効率化など、多角的なアプローチが求められるでしょう。

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