△(不明)ナガホリ : 高PER・低配当利回り、財務安定も収益性課題

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報:ナガホリ(銘柄コード不明)

今回ご紹介するのは、宝飾品の製造・卸・小売を手掛ける「ナガホリ」です。ダイヤモンド、真珠、カラーストーンといった多様な宝飾品を企画し、百貨店や専門店、自社店舗などを通じて幅広い顧客層に提供しています。長年の歴史の中で培われた品質へのこだわりと、市場のトレンドを捉えた商品展開が特徴の企業と言えるでしょう。

宝飾品業界は、景気動向や消費者の嗜好の変化に左右されやすい側面がありますが、一方で人生の節目や特別な記念日を彩る商品として、常に一定の需要が存在します。ナガホリは、こうした市場で確固たる地位を築いてきました。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 前日終値 : 1,612円(2025年10月20日)
  • 時価総額 : 27,039百万円(2025年10月20日)
  • 発行済株式数 : 16,773,376株(2025年10月21日)
  • 最低投資金額 : 161,200円(1,612円/株、単元株数100株)(2025年10月20日)
  • PBR : 1.93倍(実績、連結)(2025年10月20日)
  • PER : 61.81倍(会社予想、連結)(2025年10月20日)
  • 配当利回り : 0.62%(会社予想)(2025年10月20日)
  • 1株配当 : 10.00円(会社予想、2026年3月期)
  • EPS : 26.08円(会社予想、連結、2026年3月期)
  • BPS : 835.50円(実績、連結)
  • ROE : 3.16%(実績、連結)
  • 自己資本比率 : 49.5%(実績、連結)
  • 年初来高値 : 1,776円(2025年5月28日)
  • 年初来安値 : 1,305円(2025年2月12日)

(2025年10月21日(火)時点)

ぽんぽん的な評価

△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。

評価の理由

[評価の注目ポイント]

高PERと低配当利回りから割安感は薄いぽん。財務は安定しているけど、収益性や市場環境の変化に注目したいぽん。

A. 成長性 : △

ナガホリのPER(株価収益率)は61.81倍と、同業他社と比較してもかなり高水準にあります。これは将来の成長への期待が株価に織り込まれていると見ることもできますが、その期待に見合うだけの具体的な成長戦略や実績が、現在の情報からは明確に見えにくい状況です。宝飾品市場は、景気変動や消費トレンドに大きく左右されるため、安定的な成長を続けるには、常に新しい魅力的な商品の開発や、販売チャネルの多様化が求められます。ROE(自己資本利益率)も3.16%と、資本を効率的に活用して利益を生み出す力が現状では低いと評価せざるを得ません。今後の市場の変化にどう対応し、収益力を高めていくかが、成長性を見極める上での鍵となるでしょう。

B. 割安性 : △

現在の株価指標を見ると、割安感は乏しいと言わざるを得ません。PERが61.81倍と非常に高いことに加え、PBR(株価純資産倍率)も1.93倍と、会社の純資産に対して株価が約2倍の水準にあります。一般的にPBRが1倍を超えていると、純資産に対して割高と判断されることが多く、ナガホリも例外ではありません。また、配当利回りは0.62%と低く、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力に欠けるかもしれません。これらの指標からは、現時点での投資妙味は限定的だと考えられます。

C. 安全性 : 〇

財務の安全性に関しては、比較的健全な状況にあると評価できます。自己資本比率は49.5%と、約半分を自己資本で賄っており、外部からの借入に過度に依存していない堅実な経営基盤がうかがえます。これは、景気変動の影響を受けやすい宝飾品業界において、企業が安定的に事業を継続していく上で非常に重要な要素です。急な市場環境の変化や経済ショックにも耐えうる体力を持っていると言えるでしょう。過去記事でも、高い自己資本比率を評価した銘柄としてコーユーレンティアなどをご紹介しています。

しかし、財務が健全であることと、高い収益性を上げていること、あるいは株価が割安であることは別の話です。投資判断においては、財務の安全性だけでなく、成長性や割安性といった他の要素とのバランスを総合的に見極めることが大切になります。

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